【富山探訪⑤】2日目・市電で富山市観光 | カ素ブログ

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続きです。

 

 

 

富山軌道線は富山地方鉄道が運営する路面電車で「市内電車(市電)」とも呼ばれています。富山市内を中心に6路線が走っていて、運行間隔も5分から15分程度と比較的頻繁です。

 

2015年の北陸新幹線開業に伴い富山市中心部の鉄軌道が整備され、全国的にもあまり例の無い路面電車が縦横無尽に走る街になったそうです。

鉄道ファンにも有名なスポットだそうで、私が行った二日間のあいだにもガチなカメラで市電を写真に収めてる方を数人見かけました。

 

料金は一律210円と有難い料金設定ですが、今回は1日フリーきっぷを購入。大人650円で市電とバスが乗り放題になります。こういうのがあるの非常に嬉しい。

因みにスイカやパスモなどの全国交通系ICカードも使えますが、市内を巡るんであればフリーきっぷが断然お得です。

 

前回のブログで富山市科学博物館に行った際に乗車した富山ライトレールTLR0600形「ポートラム」。未来的なデザインで非常にカッコイイ。

 

ボックスシートをメインにした車内もキレイで乗り心地も非常に良かったです。

博物館までは10分ほどの乗車だったんですが、もっと長く乗っていたいくらいでした。

 

博物館を見終えて西中野駅からはレトロ感のある「デ7000形」に乗車して移動。

 

1957年から65年にかけて製造された車両は、座席もロングシートで年期が入った感じもあり懐かしい感じもする車内です。

 

西中野駅から5分ほどで西町駅へ。上の赤いデ7000形の後ろは白だった。

 

西町駅からすぐの複合施設「TOYAMAキラリ」。世界的な建築家・隈研吾氏による設計です。

光を反射する外観が遠目にも目立っていてかなり目を引きます。

 

この中にある「富山市ガラス美術館」。ここも見たかった場所のひとつです。

 

ここは他にも図書館や銀行が入っているんですが、エントランスからいきなりこうです。まずは見上げますよやっぱり。

 

6階吹き抜けの構造で、大きな四角い天窓から1階まで光が届くように設計されています。

これによって照明だけでは現わせないなんとも柔らかな灯りでフロア内が満たされています。

 

とにかく圧巻なのがこの内装。富山産の杉の木とガラス、鏡が使われているそうで、整然としつつも複雑な景観を作り出しています。とにかく圧巻の一言(2度目)。でも何故か落ち着きのある空間。

 

 

時間の都合もあるのでガラス美術館自体は見なかったんですが、このフロアを見るだけでも非常に楽しかったです。

 

 

 

 

一歩美術館から出ると目の前の交差点を市電が引っ切り無しに行き交っています。これは好きなヒトにはたまらんでしょうな。実際に見てて面白いですし。

上は富山地鉄のT100形「サントラム」のラッピング車両。

 

こちらもT100形のラッピング。この場所に5分もいませんでしたが、その間にも上意外に数本市電が行き来していてホントに見てて飽きない。

 

次の場所にも市電に乗っていこうと思ってたんですが、地図を見ると明らかに歩いた方が早いっぽいのでそのまま徒歩で移動。富山市街地の観光名所は富山駅から比較的近い距離にある場所が多いので、徒歩でもある程度回れますし市電を併用することでより効率よく回る事が可能です。

 

美術館から歩くこと10分弱ほどで「富山城址公園」に到着。紅葉がキレイです。

 

お堀の向こうにそびえる「富山城」。青空に映えてます。

 

公園入口にある野面積みの石垣。かなり立派です。

 

富山城の石垣では”鏡石”と言われる巨大な一枚岩を見る事ができます。かなり大きくて一辺が3~4mはありそうです。富山城には5つの鏡石があるそうです。

 

そんなに大きいお城ではないんですけどね。この角度がカッコいい富山城。

昭和29年に城跡に建てられた模擬天守ですが、国の登録有形文化財と続日本100名城にも指定されています。

 

という事でお城の中へ。中は「富山市郷土博物館」になっています。

 

博物館は400年に渡る富山城の歴史を紹介しているんですが、個人的にはこの時開催されていた特別展「富山駅123年」の方が気になっちゃって…。

 

鉄道に興味を持つようになってから最近は駅の歴史にも興味が湧いてきました。非常に面白い。

 

展示をいろいろ見て回り天守閣へ。眺めはいいんですが、アミがちょっとね…。仕方ないけどね。

 

ひと通り富山城を見終えたので公園内を散策。土曜日という事もあって園内の芝生広場でくつろぐ人たちの姿もまあまあいて、なんとも平和な空間でした。天気もいいし。

 

「富山藩第二代藩主・前田正甫像」。富山の売薬の基礎を築いたお殿様です。

 

「殉職警防団員之碑」。明治42年から昭和15年までの30年間で殉職した20名の消防団員の霊を弔うために建立された碑だそうです。

こういった石碑を見る事でその土地の歴史の一端を知れるのもまた旅の面白いところです。

 

上のふたつの石碑の間を抜けて池に架かる「景雲橋」を渡ると和風庭園に出ます。

 

かつての本丸にあった庭園をイメージして作られた日本風庭園です。なかなかいい雰囲気。

 

ここまでまあまあ歩いて疲れてきたので庭園のベンチで暫し休憩。天気も良くて非常に気持ち良かったです。ここで昼寝したかったくらいでしたが、それやっちゃうと帰りの新幹線に乗り遅れるのでやめました。

 

いいとこでしたね、富山城址公園。地元民だったらしょっちゅう来たい公園です。

 

 

 

 

一旦富山駅に戻るため最寄り駅の「国際会議場前駅」から環状線に乗車。

T100形サントラムが来ました。さっきガラス美術館の前で見た車両かな?

 

富山駅に着いて遅めの昼食。口がラーメンになってたので迷わずラーメン屋さんに入りました。富山と言えば「富山ブラック」ですが、濃そうなんでフツーの味噌にしました。フツーのも美味しかったですよ。

 

昼食を済ませ、まだ帰りの新幹線まで時間があるのでもうひとつ気になっていた場所に行こうかと。

富山駅北口から徒歩移動。

 

駅の南口方面は賑やかな雰囲気がありましたが、北口方面は落ち着いた雰囲気で印象が変わります。

こっちの雰囲気の方が個人的には好きかも知れない。

 

駅から徒歩10分程で「富岩運河環水公園」に到着。且つて富岩運河の船溜まりだった場所を整備した都市公園です。

 

ここにはあの「日本一美しいスタバ」があります。上の写真はあんまり美しくないですが…。

オジサン一人で入る勇気が無かったので行きませんでした。混んでたし。

 

この公園でとにかく存在感を放っているのが「天門橋」。公園のシンボル施設で、橋の両岸は展望台になっています。

 

展望台は登りたい派なので何の迷いも無く登りに行きます。エレベーターもありますが、ここは強がって階段で行きます(何に対しての強がりかはナゾ)。

 

予想はしてたけど予想以上のイイ眺め。遠くには立山連峰もうっすらと見えてます。

 

 

公園のベンチで休憩。この日は対岸の方で何かのイベントをしていてまあまあ賑やかだったんですが、イベントの無いこちら側はそこまでヒトがいなかったので対岸よりは落ち着いた雰囲気でした。

 

 

広々とした空間に水と緑も豊富な公園で個人的にはけっこう好きな公園になったかも知れません。落ち着いた雰囲気があって、いつまでもベンチでぼーっとしてられそうでした。

時刻はもうすぐ16時。もう少しぼーっとしてたかったんですが、そろそろ駅に戻らなければいけません。

 

 

 

 

富山駅に戻ってきましたが、やっぱり市電が気になるので新幹線の時間まで駅前で市電ウォッチ。

上は「デ8000形」。レトロ感のあるカラーなんですが、運用は平成5年からなのでそんなに古くないね。

 

ポートラムとデ8000形。種類の違う車両が常に行き来していて見てて非常に楽しいです。

 

これも「デ8000形」。ラッピングで上の車両とまったく印象が違って見えます。いや面白い。

富山市内にはあとまだ「セントラム」と「アイトラム」が走ってますが、その2線は見れませんでした。まあでもこの2日間で色々なラッピングの車両を見れたので、けっこう満足してます。

 

そろそろ新幹線の時間なので自由通路のベンチで待機。博物館と水族館、富山市内の観光地を巡って非常に楽しい2日間でした。

 

帰りももちろん北陸新幹線で。今回はいつも以上に鉄道にも注視した旅だったので、またちょっと鉄道への興味が増しました。特に路面電車の楽しさを知れた旅になりましたね。

 

ということで、富山探訪、終了です。