【北海道探訪⑥】小樽市総合博物館 | カ素ブログ

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おたる水族館を堪能して小樽駅方面行きのバスに乗る頃にはすっかり本降りの雨に。

若干めげつつも半ば意地になって、おたる水族館からバスで10分程で小樽市総合博物館に到着。

こちらは本館です。帰りの飛行機の時間があるので、若干急ぎ足で回ります。

 

エントランスの天井が高くてすごい解放感。

 

ここは北海道の鉄道発祥の地である旧手宮線手宮駅だった敷地にあり、鉄道の歴史に関する貴重な

資料が多数展示されています。

 

本館中央に展示されている蒸気機関車「しずか号」の実車。北海道最初の鉄道「幌内鉄道」で活躍した機関車です。アメリカから輸入した純アメリカンスタイルの機関車、煙突の形とか非常にアメリカン。

 

 

 

幌内鉄道開業当時を再現したジオラマ。

 

 

 

この博物館は交通記念館と青少年科学技術館が統合されて平成19年に開館しました。

1階は鉄道に関する展示、2階は科学技術に関する展示と参加型のラボなどがあります。

 

屋外には過去に北海道で走った鉄道の車両も展示されています。他にも蒸気機関車資料館や

旧手宮鉄道施設などもあるんですが…、時間の関係と雨にめげて今回はスルーしました。

 

 

「小樽市総合博物館(小樽市)」公式HP

http://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/

 

 

 

本館から徒歩2分のところに手宮洞窟保存館があります。

急ぎ足なんですが、なんとなく興味をそそられて覗きに行ってみました。

 

館内は薄暗い、てか暗いです。1866年に発見された手宮洞窟はその後の調査から価値が認められ

国指定史跡に認定、風化を抑え保存するために建物で覆い保存館とした施設です。

 

この洞窟に描かれている陰刻画は約1600年前の続縄文時代のものとされています。

面白いのはこれに類似する遺跡が国内では同じ北海道の余市町にある「フゴッペ洞窟」しかなく、

逆にロシア、中国、朝鮮には類似する遺跡が見られる事から、日本海を囲む大きな文化の流れがあったと推測出来るそうです。

また謎の「角のあるヒト」が複数描かれており、これらはシャーマン説が有力だがハッキリしない等、

知れば知るほど壮大なロマンを感じられる遺跡です。正直ここで見るまで存在を知りませんでした。

 

 

「手宮洞窟保存館(小樽市)」公式HP

http://www.city.otaru.lg.jp/simin/gakushu_sports/bunkazai_isan/bunkazai/temiya_cave/dokutsu.html

 

 

 

本館と手宮洞窟保存館をあとにして、小樽市総合博物館の分館「運河館」を目指し本降りの雨の中

小樽運河沿いを歩いて移動。雨の午後に歩く小樽運河、案外悪くないかな。でも正直傘が邪魔。

 

途中に現れる立派な噴水と建物は、旧日本郵船(株)小樽支店。明治後期の石造建築で国の

重要文化財に指定されている建物です。噴水と建物セットでものすごい威厳を放ってます。

 

運河沿いの遊歩道。石畳がすごくイイ感じ。

 

 

道中、他にも多数の小樽指定歴史的建造物が。なんか3日目にして初めて観光らしい所を歩いてる感。

 

本館から徒歩ゆっくりで20分程で運河館に到着。こちらも旧小樽倉庫を利用した非常に立派な建築物。

 

運河館は小樽の歴史と自然史の博物館です。元々は小樽市博物館でしたが、総合博物館開館に伴い交通部門を本館に分けたことで分館となりました。

 

運河館の第一展示室は小樽の歴史と歩みについて。

 

江戸から明治まで日本海海運で活躍した「北前船」の模型。鉄道が敷設される明治期まで、運河の整備によってニシン漁業などで栄えた小樽を象徴する商船です。

 

大正時代の最も栄えた小樽の街並みを再現した展示。

 

 

第1展示室から第2展示室までに中庭を通るんですが、ここがまたいい雰囲気。

 

外見は石造りですが実際は木造建築に軟石を張った「木骨石造」という小樽の倉庫建築特有の様式。

屋内では天井に木材の立派な梁を見る事が出来ます。

 

屋根には立派なシャチホコが。瓦ぶきにシャチホコは当時の北海道では珍しいそうで、旧小樽倉庫の

象徴ともなっていたそうです。

 

第2展示室は小樽の自然史に関する展示です。

 

小樽市の海岸に漂着したトドの骨格標本。かなり大きいです。

 

小樽の自然を再現したジオラマ。春夏秋冬をコンパクトに全部再現してます。案外好き、こういうの。

 

 

 

こちらも急ぎ足でしたが、なかなか面白かったです。正直、小樽や北海道の歴史についてあまり知識が無かったので、北海道探訪の締めくくりとしてはいい勉強が出来た感じです。勉強するって大切。

特徴的な建物も相まって見どころは多いです。

 

「小樽市総合博物館 運河館(小樽市)」公式HP

http://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/ironai/

 

 

 

 

運河館をあとにして小樽駅を目指して中央通りを歩くと、途中の脇道に突然旧手宮線の線路が。

道中歩いてて思いましたが、小樽は現代的な街並みの中に歴史的建造物が点在してるあたり、

ちょっと横浜にも似てるところがあるなあ、なーんて勝手に横浜住民は思うわけです。

 

そして北海道探訪の裏ミッションである海鮮丼を最終日にやっと堪能。

今回、予定を詰めすぎて“食”に関してあまり堪能できなかったのが最大の反省点。

初日の夕食なんかパンだったしね。北海道来てなにしてんだと。

 

小樽駅に到着。3日間にわたる北海道探訪の旅も終わりです。

まあ、食事に関しては反省点多いんですが、基本的には非常に楽しい旅になりました。

 

ちょっとまとめしたいな、北海道探訪のまとめ。次回まとめ。