【リーグ戦に向けて】2年古澤直樹 | 東京学芸大学男子ラクロス部 LEONIDS

いつも東京学芸大学男子ラクロス部を応援してくださりありがとうございます。


2年TRの古澤直樹です。学年ブログがもうなくなってしまい悲しんでいたところにリーグブログという新たなブログを書く機会が舞い込んできてとても嬉しく感じるとともに、いよいよリーグが始まるんだなという実感に武者震いしています。
前回そうたに「本を出せるよ」と言ってもらえたので、そろそろ今までのブログをまとめた本でも出してみようかなと思います笑

今回はいつもより短めなので、かき氷でも片手にしながら読んでいただけると嬉しいです。
じりじりと焼けるように暑い今年の夏に負けないくらい熱いブログを書いたつもりなのでぜひ最後まで読んでください。




あすなろが終わってここまで、期間的に言えばそこまで長くなかったかもしれません。
でも自分の中での体感時間は過去1番に長かったです。


大切な人はいつも突然にいなくなってしまいます。
昨日までは当たり前にグラウンドで会って、
他愛もない話をして、
一緒にチームのために動いて、
たくさん怒られたけど、でも誰よりも自分たちの成長を喜んで応援してくれた人。

明日も普通に挨拶するつもりだった
これからもいろんなことを教えてもらうはずだった
リーグ戦のボックスで一緒に戦うはずだった


実感が湧くはずもありません


TRは常に冷静でいなきゃ。TSがPLに悪い影響を与えちゃいけない。
同期PLはもちろん部員全員に対してそう思って必死に堪えても、部活に来るたびにその喪失感に、不安感に、
こんなにも言葉にできない悔しさを味わったのは初めてかもしれません

とにかくまだまだ部活がしたかった
このチームで目標を達成したかった
もう終わってしまったことが信じられないまま、その願いだけが残っています

ここで書くことはもしかしたら間違っているのかもしれません。でもここで言わなかったら多分永遠に言うチャンスがない気がするから。

本当にありがとうございました。




改めて去年のリーグを思い返すと、同期PLがボックスに入っているのを応援席から見つめて羨ましいなと思っていた記憶がほとんどな気がします。
努力量なんて目に見えてわかるわけではないけどでもPL達に負けないくらいのパッションを持って努力はしてきたつもりだったからとにかく悔しいって気持ちしか生まれませんでした。
生意気にもあんりさんに「なんでPLは遅刻してきても上手ければボックスに入れるのに、TSはまじめに朝早く来て準備をして努力をしてもボックスに入れないんですか。いくら頑張っても年功序列でしか入れないなんて悔しいです」って言ったことがありました。

そんな自分にあんりさんはこんな言葉をかけてくれました。
「ボックスに入るメンバーは信頼される、信頼できるメンバーだということ。TR内だけじゃなく、TR-PL間だけでもなく、TR-TR、TR-PL、TR-TS、みんなにとって信頼できるメンバーがボックスに入るべきだと私は思うんだよね。ボックス業務もチームプレーだからね。」

その言葉を聞いて自分の考え方が恥ずかしくなりました。
当時の4年生に対して同期PLに接するときと同じようにできるか?
4PLに信頼されているか?
先輩スタッフから信頼してもらえるような働きができていたか?
と問うと、自分はボックスに入る資格はなかったなと思います。
4PLの引退がかかってる試合で、大怪我をしてそれでも出たい、どうしても出たい、なんて言われたら絶対に止められなかったと思います。

TRは1つ1つの仕事への責任が大きいです。ある意味PLたちの選手生命の手綱を握っているようなものでもあるから。その責任の大きさを承知しながらも目の前の選手たちに向き合う姿にあこがれたから選んだ部署だったけれど、その責任に真摯に向き合うにはまだ早かったなと思います。
だから同期PLがボックスに入っていても比較対象にする必要はなかったんです。
当時の自分はTRの役割も、ボックスに入るということがどういうことかも理解できていなかったです。

今ならその言葉の意味が少しは分かる気がします。
4PLに対しても対等に話せるように、信頼をしてもらえるように。自分なりに24LEONIDSが始まってから動いてきたつもりです。

今の4PLたちは本当に人たらしで口が上手いです笑
航平さんや幸記さんは「なおきのアップはやっぱりいいね~男子TRだからこその良さがあるよね。リーグ戦でもアップやってよ」って言ってくれるし。
それがお世辞だとしても嬉しかったし、自信につながったし、自分が一番力を入れていたアップが認められて自分の部活にいる意味が一つ増えた気がして幸せでした。

「かごに戻すときボトルを投げないように」って口酸っぱく言っていたら、とある試合の後「今日試合中に1回ボトル投げちゃったけど、なおきのこと思い出してちゃんと丁寧に入れ直したよ!」って満面の笑みで嬉しそうにそのことを報告しにきてくれた4PLもいたし笑

班会では4年生1人なのにいっつも下級生にいじられて、みんなを楽しませてくれる最高の班長ありさんがいたり。

つま恋合宿で4PL達と席が近くて、夜ご飯の時たくさんしょうもない話をしたのもめちゃくちゃ楽しかったです。

そんな、人を乗せることが上手い人たちにホイホイ乗せられて部活もっと頑張ろうって思うことができました。
やっぱり今年こそ絶対2部昇格したいです。



でもそんな前向きな気持ちでいるときもあれば、そんな気持ちになれない日だってもちろんあります。

よく「TSは減点方式だから」と言われます。
自分はこの言葉を聞くたびに悲しい気持ちになるというか一気にやる気をなくしてしまいます。
そんなこと言ってないでもっとやれることやれよって思う人もいると思います。

たしかにPLやコーチからしてみたらTSの仕事に対してあれもこれも足りないって思うかもしれません。
TSもできるだけチームのために、PLのために多くのことをしてあげたいとは思っています。

ただ、自分はTSの仕事は減点方式で見るものではないと思っています。

4月から新入生が入ってきて、育成担当の自分はTRの後輩・他部署の後輩・PLの後輩の育成をしてきて、そういえばこの部活に入ってあたり前なことって一つもなかったなって思い返すことができました。
今となっては日々の仕事に慣れて、できてないことの方が気になることが多くなっているのは確かです。
でも振り返ると去年の今頃は全てが目新しくて不安でこれでいいのかな?って自問自答する毎日だったなって思います。

ボトルを置く位置はここでいいのかな?
怪我が起きたらどうやって声かければいいんだろう?
どのタイミングでタイムの声掛けすればいいんだろう?
このボールは拾っていいやつなのか?

ただ覚えるだけでは不十分で、特に試合前の独特なピリつき、TSにとって必要な臨機応変な対応はシミュレーションだけじゃ補えなくて、たくさん失敗して悔しい思いをして、迷惑をかけてしまいました。

それでもここにいたのはまだ必要とされていることが嬉しくて、それがつらいと思うことより大きかったから。
誰かのためじゃなくて自分のためにここにいたかったんです。

一つ一つの行動を当たり前のことだと思っていたら、そりゃできてないことが気になって他人の行動を引き算で考えてしまうと思います。
でもどの物事にも当たり前なんてないって考えられたら、これもやってくれてありがとう!これもしてくれたんだね!ってみんなのいいところに気付いて、もっとお互いがいい気持ちで部活をすることができるんじゃないかなって思います。

結局重要なのは、いかに自分で考え、実際に行動に起こし、それを継続できることなのかなと思います。これができなかったから今日の自分マイナスだなって思うんじゃなくて、もっとプラスを生み出せるように試行錯誤しよ!って思う、その考え方さえあればいいと思います。




あさゆへ
いっつも優しくて、頼りになりまくって、大好きな3人とTRができるのがあと少しだ考えるのが嫌で嫌で仕方ありません。
今年1年、コミュニケーションが足りなくてぶつかったり心の距離が離れてしまったことが何回かありました。でもその度に何時間もMTGをしてたくさん話を聞いてくれて、みんなで変わろうとして。
人の意見を絶対に否定しないあさゆだったからこそ、自分たちも気持ちを素直に伝えられたんだと思います。

「これしてみたいです!」って提案したらいっつも「いいね~やってみよ!」って言っていろんなことに挑戦させてくれたあさゆ。

だから今度は2部昇格っていうチャレンジにみんなで挑みたいです!
笑顔で引退させます!


最後に、、
とにかくリーグ戦「楽しみ」ましょう!
上級生は成長実感を感じる機会が1年生より少ないと思うし、何よりもプレー中考えなきゃいけないことが多すぎて純粋にラクロスというスポーツを楽しむのは難しいと思います。学年が上がるにつれて1つのプレーに対する責任も大きくなるし、1つのミスで与える影響も大きくなるし、勝ちたいって気持ちが気づいたら焦りになってることもあるんじゃないかと思う。
そんな時は入部したばかりの動画を観て、できるようになったことを数えてみるのはどうですか?(数えきれない程あるはず!)

俺にとっての「ラクロスを楽しむ」とは楽しくラクロスできるようにすることではなくて、東京学芸大学男子ラクロス部の一員として緊張感とか責任感とかプレッシャーとか全部含めてラクロスというスポーツを好きになることだと思ってます。


リーグまで、アップでダレてたら怒ります。
そいつがそういうキャラだからしょうがないじゃんとか言われても譲りません。
だってそいつはよくても、もしそいつが試合で怪我したら「あの時もっとちゃんと指摘してたら」って、自分が絶対後悔することになるから。

ボトル投げてたら怒ります。
ボトルに向かって百回は謝らせます。
だってそういう人は絶対リーグ本番では剛速球でボトル投げるから。
ボトル壊れちゃいます。

疲れた時こそ人の本性が出ると思っているので、疲れた時焦った時こそ自分に厳しく、人に優しくできるようにしましょう!

やれること全部やって勝ちましょう。

「スタッフって直接試合で点を取れるポジションじゃないから」って言い訳するんじゃなくて、
絶対に同じ熱量で俺は戦える、直接試合で活躍出来ないからこそそれ以外で彼らより考えて努力する必要があるんじゃねーかと、

意地を貫いた2年間。

見守ってくれ、応援してくれ、俺をここまで頑張らせてくれた周りの仲間たちには本当に感謝しています。

色んな人が「今年のボックスTSを任せたのがこいつでよかった」って思ってくれたらいいなあ



ボックスから見る勝利の景色が今から楽しみです。




~trigger~  
2年古澤直樹