特に最近、
お店や仕事やさまざまな場所で出会う
新世代のギタリスト達と
話せば話すほど
真空管アンプそのものの存在が
ヴァーチャルになっている現実に
気が付きます。
そもそも日本の住宅環境が
騒音に弱いというのも
根本的には
あるかも知れませんが、
スタジオの環境において
ちゃんとしたアンプを
体験する事自体も
日に日に難しくなっている
気がしています。
ところでその昔
*1990年〜2015年位まで
自分の経営していた
レンタルスタジオの
ギターアンプは
我ながらかなりこだわっていて
ボグナーSIVAとエクスタシー、
ディーゼルVH-4、マッチレスD/C-30、
マーシャル2203や2555、
JC-120,JC-160など
プロの現場で使えるクオリティのアンプが
自由に使えるスタジオでしたが、
まだまだアマチュアのミュージシャンには
マッチレスの知名度が
低い時代でしたので、
近所の高校生が
スタジオで練習した時
「30ワットは音が小さすぎる」と
クレームを言われた事を
思い出しました。。。笑
つまりどんな環境でも
機材を理解して
適切な使い方をして初めて
機材が生きるサウンドになる訳で、
そうなると、
ちゃんとしたアンプを体験できる機会が
少ない時代になればなるほど、
残念ながらアンプへの理解が
浅くなってしまうのは
仕方ないのかも知れません。
そんな折、モデリングの登場後、
いつの間にか
モデリングが主流の時代に。
結果として
アンプの音=ヴァーチャルアンプの音
そんな誤解が
広まっている様な気がします。
結果、先日も店頭で
ブラインドで
モデリングのアンプを試奏頂き
フェンダーか?
マーシャルか?
試して頂いたところ、
当てられる人の方が
少なかったから不思議です。
ちなみに実際のアンプで
同様のブラインドテストをした場合
まず間違える人はいません。
なぜならば「音」以前に
弾き心地が
全然違うからです。
そしてその弾き心地こそ
私がヴァーチャルアンプで
日頃感じる違和感なのです。
そしてその弾き心地をなんとか感じられる
音作りの研究も
懲りないおじさんは
懲りずに日夜
励んでいます。。。
p.s.
Otis Mcdonaldで「Scarlet Fire」