【 9月8日(日) Mと海へ 】 | 水色のリボン

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私の大好きな小説に「天使のはしご」というのがあります。
もう何度読んだかわかりません。
いまだに号泣。。。
娘にも「また?」と呆れられつつも、「ここがどうしても泣けるのよ」と毎回説明している状態です。
 
 
今日、海へ行ってきました。
「天使のはしご」の印象的な一文がきっかけでした。
それは9月8日(日) Mと海へ】です。
もうとっくに過ぎていましたが、こちらの小説ではとっても意味ある言葉なのです。
 
 
カレンダーにこの予定を書き、それを告げることなく亡くなった少年、「M」の少女、「M」を想っている少年。
3人の気持ちを想い、ハンドルを握りながらまた号泣。。。。。
 
 
どんな気持ちで少年はカレンダーに書いたのだろう…。
どんな気持ちでその文字を少女は見たのだろう…。そして、今はどう思っているのだろう…。
どんな気持ちで想っている少年は少女を海へ連れて行ったのだろう…。
 
こんなふうに散々妄想して、海に到着。
小説では早朝の海で朝日がさしていました。
私は昼下がりの穏やかな海でした。
 
「M」の少女と想っている少年は、亡くなった少年を思い出しながら海を歩いていました。
想像したらやはりとても切なくなったけど。
広がる海を見ていると、希望を感じ、『これから』も感じられました。
 
 
「天使のはしご」は見られなかったけれど。
いつか見られたらいいなと思いました。
 
 
好きな小説に影響は受けるもの。
この小説を読んでから、海を見るたびにこのふたりを思い出してしまいます。
 
 
 
 
FINALだったらどこが一番の印象でしょう。
やはり、あの「テリィの手紙」、ですね。
あの短い手紙にこめられたテリィの気持ち、それを思い切って投函したテリィ。
そして、読んだらすぐにその意味がわかったキャンディが自然に思い浮かびます。
 
 
 
「今おれたちがこうしているのは、奇跡でもなく偶然でもない。自分たちで選択を経て、こうなった」
シカゴでテリィがキャンディに言った(言わせた)セリフなのですが。
私には、テリィがキャンディにこう言っているところが見えました。
そういった彼はいろんなことを乗り越えた気負いは全くなく、本当にさりげなかったです。
そんな彼の行く末を、ずっと見守りたいと思います。