「なんで経済成長しないといけないんだろう?」と考える事はないでしょうか。今の生活水準で満足しているし、これ以上欲しいものもないので現状維持で構わないと思う人は多いと思います。経済成長すれば環境への負荷もありますし、そこそこの豊かさで満足すべきだという意見も多く聞かれます。気持ちはわかりますが、結論を言うと経済成長は絶対に必要です。
※ここでご説明する内容はあくまで米津オリジナル理論ですので、そのつもりでお読みください。
まず、経済成長というのはGDPが成長するということです。今年550兆円だったGDPが翌年は560兆円になれば経済成長しているということです。
GDPというのは1年間に国内で生産された付加価値の合計をいいます。例えば、山になっている果物をとってきて1個100円で販売するとします。1,000個売れれば10万円がGDPに計上されることになります。100円というのは山に入って果物を探してきた労働対価(付加価値)です。ある年に国内でこの果物以外の取引がなければ、GDPは10万円ということになります。
今年1,000個売れればGDPは10万円で、翌年1,200個売れればGDPは12万円と経済成長したことになります。200個増えたのは果物を探す要領を得たので(生産性向上)その分沢山とれたとでも解釈してください。
こう考えると、山の果物も取りすぎるといずれ環境破壊になるし、果物も何個も食べきれないからやっぱり経済成長はほどほどでいいのではないか?と思われるでしょう。ただ、経済成長するのはもう一つ違う方法があります。それは単価を上げることです。
今年も翌年も販売数は1,000個なんだけど、今年は100円で販売して翌年は120円で販売すれば経済成長することになります。これであれば環境破壊も防いで無理して何個も果物を頬張らずに済みます。ただ、ここで疑問が出てくると思います。
なんで値上げしてまでGDPを成長させる必要があるのか?という部分です。
単価を上げてGDPを成長させるということはインフレにするということです。インフレになれば、実質的な消費量は一定のまま経済成長することが可能になります。よくいう経済にとってはマイルドなインフレが好ましいという部分にも繋がります。
次になぜインフレが好ましいのかですが・・。
例えば、現状、国民年金受給者は満額で年間約80万円を受給しています。支給された年金は、生活に必要な材やサービスを提供する企業や個人に支出されます。年金生活者が生きていくためには、毎年、企業や個人から80万円を全て税金や社会保険料として取り返して給付する必要があります。ただ、これだと企業や個人は金融資産を増やすことができなくなります。全く儲けることができない状態です。
そこで国は一部は国債(通貨発行)で年金予算を組むことになります。これなら企業や個人の財産を過剰に侵害することなく、年金予算を確保することができます。ただ、年々国債発行残高(通貨発行量)が増えていくのでインフレになります。
つまり、インフレにするということは、再分配のための過激な税金や社会保険料を防止するための知恵ということになります。インフレによる経済成長は政府による適切な通貨発行と再分配が行われているという証左だと考えます。
