「NIKKEI NET いきいき健康」 サイトより難聴に関する以下の記事を紹介。


参照下さい。




難聴でも聴覚神経保持の仕組み、京大が解明 治療に応用期待


 京都大学の久場博司准教授らは、難聴で音の刺激が伝わらない場合でも脳の聴覚神経回路が保たれる仕組みを解明した。音に対応した電気信号の通り道である脳神経細胞の突起が伸び、神経が敏感に活動する状態になっていた。この突起部分を通じて神経活動を調節できれば、難聴や脳のけいれん発作などの治療に将来役立つ可能性がある。

 成果は英科学誌ネイチャー(電子版)に14日掲載される。生まれた後に難聴になっても、音を電気信号に変える人工内耳という医療器具を付けると聴覚が一部回復する。このため一定の聴覚神経回路が保たれているのは知られていたが、仕組みは未解明だった。

 研究チームは生まれた直後に内耳を壊して難聴にしたニワトリのヒヨコを詳しく調べた。内耳で作られた信号を脳に伝える神経細胞の突起部分の根元にあたる「軸索起始部」が、壊れる前に比べ1.7倍に伸びていた。電流が増え神経活動が活発化しやすくなっていた。音の入力が途切れたのを補うために変化し、神経回路の活動を維持している可能性がある。人でも同様の仕組みがあるとみている。



<重度難聴>原因遺伝子を発見 中部大学の研究チーム

6月29日1時58分配信 毎日新聞

 中部大学(愛知県春日井市)生命医科学科の大神信孝講師らの研究チームは、重度の難聴を誘発する遺伝子を発見したと発表した。神経系の病気と関係が深い遺伝子「c-Ret」が難聴に影響を与え、c-Retを増強すると難聴が改善することがマウス実験でわかったという。治療や予防策の研究に役立つ可能性があるといい、29日付の米国科学アカデミー紀要インターネット版で発表される。

 難聴には中耳炎などから発症する「伝音性」と、鼓膜の奥の内耳の神経異常による「感音性」がある。感音性には先天性難聴が多いが、原因となる遺伝子は数種類しかわかっていなかった。今回の研究で、先天性難聴の患者12人のc-Retを調べた結果、3人に異常がみられた。

 大神講師は「内耳に起因する難聴は薬や手術による治療が難しかったが、治療方法が開発される可能性が高まった」と話している。【花井武人】




本日の毎日新聞掲載の難聴の原因遺伝子発見の記事である。
難聴原因遺伝子は他にもあるが、
一日でも早い治療の開発を希望する。

医を志す方々へ




此の度は偉大な先人の医の教えとして、緒方洪庵先生要約の教えを紹介する。


時代背景も異なり完コピは無理だが、医師たるものこういう人物であるべきという精神は遺伝子の中に組み込んでおくべし。


ここら辺を見ても「は?」とか思う精神なら、医師にならない方がいい。


結局、大多数は日本人を相手にしていく職業だし、

日本人の精神を理解できないと仕事にならないんで。


まあ、自分のような人間が偉そうに言えた義理ないけど、

人間治すには、学問だけじゃ全然無理。


医学は結構限界ばっかりだから、

それよりも相手が何に困ってて、どうして欲しそうか等、相手への理解度がどのくらい深いかにかかっている。


適塾「扶氏医戒之略」


  扶氏とはフーフェランド(ベルリン大学教授、1764-1836)のことで、その著「Enchiridion Medicum」のオランダ訳書を緒方洪庵が愛読し、約20年かかって完訳「扶氏経験遺訓」全30卷を出版した。この「遺訓」の巻末には医者に対する戒めがかなり長く記述されているが、この部分を洪庵が12ヵ条に要約し、門人たちへの教えとしたのが「扶氏医戒之略」である。
  



扶氏医戒之略

一、医の世に生活するは人の為のみ、おのれがためにあらずということを其業の本旨とす。安逸を思はず、名利を顧みず、唯おのれをすてて人を救はんことを希ふべし。人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患苦を寛解するの外他事あるものにあらず。

一、病者に対しては唯病者を見るべし。貴賤貧富を顧ることなかれ。長者一握の黄金を以て貧士双眼の感涙に比するに、其心に得るところ如何ぞや。深く之を思ふべし。

一、其術を行ふに当ては病者を以て正鵠とすべし。決して弓矢となすことなかれ。固執に僻せず、漫試を好まず、謹慎して、眇看細密ならんことをおもふべし。

一、学術を研精するの外、尚言行に意を用いて病者に信任せられんことを求むべし。然りといへども、時様の服飾を用ひ、詭誕の奇説を唱へて、聞達を求むるは大に恥るところなり。

一、毎日夜間に方て更に昼間の病按を再考し、詳に筆記するを課定とすべし。積て一書を成せば、自己の為にも病者のためにも広大の裨益あり。

一、病者を訪ふは、疎漏の数診に足を労せんより、寧一診に心を労して細密ならんことを要す。然れども自尊大にして屡々診察することを欲せざるは甚だ悪むべきなり。

一、不治の病者も仍其患苦を寛解し、其生命を保全せんことを求むるは、医の職務なり。棄てて省みざるは人道に反す。たとひ救ふこと能はざるも、之を慰するは仁術なり。片時も其命を延べんことを思ふべし。決して其不起を告ぐべからず。言語容姿みな意を用ひて、之を悟らしむることなかれ。

一、病者の費用少なからんことを思ふべし。命を与ふとも、其命を繋ぐの資を奪はば、亦何の益かあらん。貧民に於ては茲に斟酌なくんばあらず。

一、世間に対して衆人の好意を得んことを要すべし。学術卓絶すとも、言行厳格なりとも、斎民の信を得ざれば、其徳を施すによしなし。周く俗情に通ぜざるべからず。殊に医は人の身命を依托し、赤裸を露呈し、最密の禁秘をも白し、最辱の懺悔をも状せざること能はざる所なり。常に篤実温厚を旨として、多言ならず、沈黙ならんことを主とすべし。博徒、酒客、好色、貪利の名なからんことは素より論を俟ず。

一、同業の人に対しては之を敬し、之を愛すべし。たとひしかること能はざるも、勉めて忍ばんことを要すべし。決して他医を議することなかれ。人の短をいうは、聖賢の堅く戒むる所なり。彼が過を挙ぐるは、小人の凶徳なり。人は唯一朝の過を議せられて、おのれ生涯の徳を損す。其徳失如何ぞや。各医自家の流有て、又自得の法あり。漫に之を論ずべからず。老医は敬重すべし。少輩は親愛すべし。人もし前医の得失を問ふことあらば、勉めて之を得に帰すべく、其治法の当否は現病を認めざるに辞すべし。

一、治療の商議は会同少なからんことを要す。多きも三人に過ぐべからず。殊によく其人を択ぶべし。只管病者の安全を意として、他事を顧みず、決して争議に及ぶことなかれ。

一、病者曽て依托せる医を舎て、窃に他医に商ることありとも、漫りに其謀に与かるべからず。先其医に告げて、其説を聞くにあらざれば、従事することなかれ。然りといへども、実に其誤治なることを知て、之を外視するは亦医の任にあらず。殊に危険の病に在ては遅疑することあることなかれ。


 右件十二章は扶氏遺訓巻末に附する所の医戒の大要を抄訳せるなり。書して二三子に示し、亦以て自警と云爾。


     安政丁巳春正月