スポーツピアいちじま

春夏の女子高校野球全国大会を主催する全国高等学校女子硬式野球連盟(女子高野連)
などの女子硬式野球を統括する女子硬式野球連盟と、日本高野連が、
初めて本格的な情報交換会を行うそうです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200115-01140769-nksports-base

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202001140000769.html

野球は、プロとアマの関係に見られるように、団体同士が対立する傾向が強く、
その意味で高校野球で女子と男子が協力しようということ自体は歓迎できるでしょう。

ですが、女子高校野球を甲子園で開催する必要はあるのでしょうか。

女子野球の情報サイト「がんばれ!女子野球」によれば、日本女子プロ野球リーグ
を運営しているわかさ生活が、「女の子も甲子園」なんてキャンペーンを
女子高野連とは無関係にやっているのだそうです。

https://girls-bb.com/

NPBが、高野連と何の相談もなく高校野球を東京ドームに移転しようと
いう話をしているようなものでは。

18年12月10日に女子高野連は、私たち連盟や女子硬式野球界が「甲子園球場で
試合を行いたい」という考えはなく、今後も、春は埼玉県加須市、
夏は兵庫県丹波市での全国大会開催を継続するといっているのも当然でしょう。

https://www.bbm-japan.com/baseballclinic/17235579

「がんばれ!女子野球」の管理人も、加須市や丹波市が高校女子野球の
ために公費を使って球場を整備したのに、勝手に決勝だけ、あるいは
大会そのものを甲子園にもっていこうとすることに批判的です。

それに、夏の女子高校野球の舞台「スポーツピアいちじま」は、キャパが2600人
しかないのに、決勝戦でも空席が目立つという現状では、甲子園では大きすぎて
観客が入るわけありません。


もし、女子高野連が女子高校野球の甲子園開催を希望するのなら、所有者の
阪神電鉄に交渉すればいいことで、高野連は関係ないのでは。

「女子も甲子園」を1年ほど前に否定した女子高野連にとって、
女子高校野球の甲子園開催が議題になるかのような報道は、
加須市や丹波市からのこれまでの恩義を裏切るような行為を
強要するもので、迷惑千万なのではなかろうか。