姫路城

 

豊臣政権の五大老(秀吉自身は「五人の衆」と呼んでいるだけで、「五大老」
は歴史用語なのですが)で、徳川家康と前田利家は、NHK大河ドラマの主役
になっています。

上杉景勝は家来の直江兼続が大河ドラマの主役になっていますし、
毛利輝元は祖父の毛利元就が取り上げられました。

五大老の中では、宇喜多秀家だけが、本人はもちろん、祖先や家来が
大河ドラマの主役になっていません。

秀家は、天下人になった家康は別格としても、残りの三大老にくらべて
知名度が劣るわけでもあるまい。

太閤秀吉の恩顧に報いるために、義弟秀頼を助けて関ヶ原で奮戦するも
敗れて八丈島に流された「悲劇の貴公子」秀家の人気は出身地の岡山など
で高く、NHKでも大河ドラマの候補に挙がっているようです。

もし、大河ドラマ「宇喜多秀家」が実現すれば、「徳川慶喜」の最終回が
江戸無血開城の話になっているのと同じように、ラスト近くで関ヶ原の戦い
になって、八丈島に遠島になる話が後日談的に付け加えられて終わりに
なるのでは。

あるいは、全体の四分の一にあたる3月までは、斎藤道三や松永久秀に並ぶ
戦国三大梟雄として知られる父親の宇喜多直家が敵を謀殺してのし上がって
いくありまさを幼少の秀家が見ていくという話にするやり方もあります。

奸悪な父直家と正義感あふれる息子の秀家を対照的に描けば、評判に
なるでしょう。