君に逢いたくなったら…⑮
車を停める場所を探して、ユノが先に降りて後部座席のドアを開けてくれた。
僕も車から降りる。
「気をつけて帰れよ。雨やんでるみたいだけど…風邪ひくなよ」ユノは、僕の視線を避けるように、空を見上げた。
「ありがと、ユノ」
それから、やっぱりごめん。
僕を許して…。
もう一度僕を見て。
「ああ」
「また…会えるかな」
そして…初めて、ユノが僕を見つめる…。
「勝手なことばっかり言うなよ…自分から出て行ってて」
ユノは怒ったように僕に背中を向けた。
「ごめん…」
「だから謝るなって」
「だって許してほしいんだよ、だって、もう一度…」
「だから、俺、一回も諦めたことないって」
「ユノ…」
「大体、お前は判りにくいんだよ」
そのまま、車に乗り込む。
「こんな自分勝手で、頑固で、判りにくくて、めんどくさい奴…」