名づけえぬもの
五月晴れの唐十郎さんのご葬儀に向かう道中、少女仮面「時はゆくゆく」を脳内で唄っていた。
「かあさんきいてよにくたいはー♪」のあとなんだっけ。
と同行の川村毅氏(1986年状況劇場紅テントにて熱唱)に聞いたら
「最初から歌わないとわからない」言うので、
電車内で唄われてはたいへんなので
帰ったら戯曲で確認しよう、と思って
斎場で席に着くと丁度その歌が流れていて
「おおきなりせいでございますー」だった
ばらぼろ涙が出てきた
☆☆
氏の訃報に接し、懐かしい方々に会ったり連絡をいただりして
そうだ、
わたし唐さんの出演作を二作制作しているんだった
『名づけえぬもの -BECKETT PARK-』
1998年2月26日-3月1日 ランドマークホール(横浜)
作・演出: 川村毅
出演: 唐十郎 荻山幸子
宮島健、哀藤誠司、水口勲、笠木誠、野並哲郎、川村毅
KAATが出来る遥か以前の神奈川芸術文化財団の主催「シリーズ・ベケットの歌劇場」の一環として、
川村毅にベケットをテーマにした舞台を創ってほしいと当時の第三エロチカに制作依頼をいただき、
川村毅と唐十郎がベケット?!
という舞台がうまれたのだった。
いろんな思い出が甦る
美しい舞台だった
26年前の、たった5回の公演
なんとかこの舞台収録映像のテープを復刻して今のお客様にご覧いただけないかなと思い立ちました
わたしなりの追悼も込めて
もし実現したら、みんな観てね!