篠山紀信の写真展 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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1950年代後半から現在に至るまで、写真界の第一線で活躍してきた篠山紀信が、10月3日から東京オペラシティ
アートギャラリーで写真展「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」を開催している。これは彼が日本の美術館で初めて行う大規模な個展である。

今回の展覧会のテーマは「写真力」であり、撮影した者も撮影された者も、それを見る者も唖然とするようなエネルギーに満ちた写真が展示される。篠山紀信の主力作品である有名人のポートレートを中心とし、50年の間に撮影された写真の中から最も「写真力」のある129の作品を選び、巨大な展示会場に合わせてダイナミックに引き伸ばして展示する。これらの作品は「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体、美とエロスと戦い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日、東日本大震災で被災された人々の肖像)の5つのセクションに分けられている。

写真展が始まる前日に行われた記者会見で、この企画の発起人である後藤繁雄は、「今回の企画には、写真とは、篠山紀信とは、日本とは何かという三つのテーマがある。来場者に写真というなまなましいものを体験してもらい、72歳という高齢の篠山紀信の健康の秘訣を知ってもらうことも今回の展覧会の大きな見どころだ。」と述べた。

初めて美術館で写真展を行うことについて、篠山紀信はこう語った。「美術館という敷居の高いところで、額に入れた写真を芸術品として見せる鑑賞方法は私の作品には合わない、写真とはもっと勢いのいいものだとずっと思ってきた。しかし、美術館という特別の空間と、自分の『写真力』のある写真をぶつけたら、何か違ったものが出てくるのではないかと思った。それを私も期待しているし、みなさんと一緒にそれを目撃したい。」

篠山紀信にとって、美術館での展覧会はまったく新しい挑戦である。我々はここで、写真の中に潜んでいる大きな力を静かに感じることができるのだ。展示だけでなく、トークショーなどのイベントも行われ、篠山紀信は市川海老像、宮沢りえ、後藤繁雄などの人々と一緒に参加する予定だ。会期:2012年10月3日~12月24日 会場:東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティ
アートギャラリー












(C)2012 Kishin Shinoyama

篠山紀信公式サイト http://www.shinoyamakishin.jp/index.html