日本の鉄道のアイドルたち | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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日本にはいろいろな「ファン」がいる。我々にもおなじみのものとしては、音楽ファン、アニメファン、ゲームファンなどがあるが、これ以外に、日本には人数がかなり多い「鉄道ファン」たちがいる。彼らは新幹線や一般の電車、地下鉄などの歴史上における様々な型式についてたいへん詳しく、あらゆる鉄道の路線図も完全に熟知している。そればかりか、多くの鉄道ファンたちは撮影や模型製作にも精通しており、頻繁にいろいろな列車の写真を撮りに行くし、車体や軌道、さらには駅や街の模型を自分で作ってしまう人までいる。これは彼らが列車への愛を表現する方法なのだ。

日本の鉄道ファンによって、一つの産業が形成されている。「オタク文化の天国」と言われる東京の秋葉原に行くと、鉄道模型の専門店がたくさんあるし、一般のショッピングセンターでも、駅名の入ったタオルや電車の形の貯金箱や箸などの記念品を売っている。各大手鉄道会社も、自分たちの持つ文化的な力に気づいて、「駅のスタンプ収集」や「駅の個性的な発車メロディ」などの企画をしている。こうした背景の中から、鉄道ファンのためのアイドルや人物が登場するのも自然なことだ。


2005年、木村裕子さんという「鉄道アイドル」が誕生した。彼女は1982年、名古屋生まれで、トレードマークは真っ赤な鉄道員の制服と真っ赤な制帽である。様々な鉄道ファンのためのイベントで活躍しており、まるで鉄道員の化身のようである。今では、日本の鉄道ファンで彼女を知らない人はいないほどのアイドルになっており、各地の鉄道会社も新しい路線の開通式に彼女を招待している。最近は仙台などの東北の駅に登場して、震災後の鉄道の復旧のために力を尽くしている。


一方、今年の6月25日に、伊豆急行線の片瀬白田駅に、新しい名誉駅長が生まれた。彼女は金田祥道という女性で、以前は列車の運転士だった。だが、35歳の今、彼女は「尼僧」という特殊な身分を持っている。二人の男の子の母親である金田さんは、運転士の仕事を離れた後、名古屋の曹洞宗の寺院で修行をし、現在は東泉院の副住職である。出家して6年になる彼女は、当地の旅行業のために以前の職場からの要請を受け、故郷の駅で名誉駅長を務めることになったのだ。このことは、鉄道ファンの間でも、新しい話題となっている。














木村裕子オフィシャルブログ http://ameblo.jp/yuyu385-1/