今日はガチャガチャやった? | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・






よく考えてみると、日本に旅行に行くたびに、お土産や服や本やグルメや交通費に使う以外に、「ニュー蛋」にもかなりの額のお金を使います。「ニュー蛋」とは何か、ですって?日本語では、「ガチャガチャ」とか「ガチャポン」とか言います。正式名称は「カプセルトイ」だと思います。ガチャガチャとは、お金を機械に入れてハンドルを回す時の音と、機械の中のカプセルが回転して出る音です。投入するお金は100円から500円までいろいろで、玩具を入れる円形カプセルも商品の種類によって大きさが異なります。円形のカプセルが卵のように見えるので、「蛋」(中国語で「卵」)に「ニュー」(中国語で「ひねる」。ハンドルを回す動作を指す)を付けて、台湾ではこれを「ニュー蛋」と呼んでいます。

カプセルの中に隠されているので、何が出てくるかはまったくわからず、消費者にとっては不確定さと疑問符に満ちたゲームで、理屈から考えたらあまり人気が出ないと思われそうです。でも不思議なことに、このゲームのルールと未知であることのスリルが意外に玩具好きの人々に受けており、はまりすぎていつの間にか大金をつぎ込んでしまった人もいるようです。資料によれば、日本の2001年度の玩具市場の業績において、カプセルトイは250億円を売り上げています。一回100円か200円と言うと小さいようですが、積み重なると大変な金額になるんですね。私も夢中になりすぎてガチャガチャの前でお金を使い果たしてしまうことがよくあります。

最初に登場したのは、1965年にアメリカからピーナツの自動販売機を導入して、改良したものだったそうです。当時は一回10円でした。翌々年には国産の10円カプセルトイ機が登場し、カプセルの中には消しゴムや小型の玩具などが入っているだけでした。現在の商品は多様化していて、みなさんもびっくりすると思います。玩具のテーマとしては、人気アニメキャラクターの他に、歴史上の人物、アイドルグループ、料理、お菓子、交通機関、自然の生物、特撮映画のヒーローなどがあります。一番夢中になってしまうのは観光地限定の記念品ガチャガチャです。キーホルダー、携帯ストラップ、ミニ模型、収集カードなどがあります。どの種類もいくつかでシリーズになっているので、全部集めようと思うと大変な苦労をします。現在、多くの玩具店では、各シリーズを集めたセットを販売していますが、玩具の好きな人は、やはり自分で硬貨を入れて自分でレバーを回して運だめしをするのを好む人が多いことに私は気が付きました。やっとの思いで念願の玩具が出てきた瞬間は、天にも昇るような気持ちになります。


小さな空間さえあればガチャガチャを置いて商売ができ、少額の投資で多くの人がわくわくすることができます。そのため、日本の各観光地の休憩所やスーパーや商店の前には、必ずガチャガチャが見られます。数台しか置いていない場合もあるし、何列も軍隊のように並んで壮大な陣容を誇るものもあります。2002年の10月に、300台のガチャガチャを集めた日本初のガチャガチャ専門店「秋葉原ガチャポン会館」が秋葉原に開店した時も、大きな話題になったのでした。(哈日杏子執筆、撮影)














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