デザインフェスタ2012 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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5月12日~13日に、東京お台場のビッグサイトで第35回デザインフェスタが開催された。世界各国から一万人以上のアーティストが様々なタイプの作品を携えて一堂に会し、来場者に対して個性的なアートデザインを展示して見せた。1994年から始まったこの国際的なデザインの祭典は、出展者がプロかどうかも問わず、作品に対する事前審査も行わない。申し込みをして、決して高くない参加費を支払いさえすれば、数立方メートルの展示ブースを与えられて、自由に自分の作品を展示したり販売したりできる。18年の間に、このイベントは若いアーティストたちが互いに交流し、自らの知名度を高めるための重要な場所として成長し、すでに有名になった多くのアーティストたちも自分の新しい作品を発表している。

デザインフェスタのスローガンは「自由な表現」である。ここで自分を表現したいアーティストは、誰でも自分のための数立方メートルの小さな世界に自分だけの夢の空間を作り上げることができる。来場者側から見ると、数歩歩くたびにまったく異なるアートの新天地が開けることになる。どのスペースも、アーティストたちの豊かな内面世界の真の表出であり、その創意と作風に人々は感嘆することになる。会場のあちこちに見られる白い仕切り板もアーティストたちが心を表現するキャンバスとなり、殆どの仕切り板にも出展者がその場で発想した作品が描かれている。

絵画、彫刻、ファッションなどの造型芸術だけでなく、映像やパフォーマンスを行う人もあり、さらにはコスプレグループまで参加している。ビッグサイトには、これらのアーティストたちのために3つのステージが用意され、その内容は書道パフォーマンス、音楽演奏、学生の動画作品展など、実に盛りだくさんである。

東京デザインフェスタはアーティストたちに集団展示と相互交流の巨大な空間を提供するだけでなく、多くの展示品に価格が付けられて販売されることによって、展示を見にやってくる来場者にも様々な楽しさを与えている。参加したアーティストたちが作品を販売するのは利益のためではなく、自分を広く知ってもらうのが目的なので、人々を感嘆させる創意を持ったこれらの作品の値段は思いのほか安い。葉書や撮影作品などは1枚100円程度のものが多く、絵画作品は数千円である。ここでは巨匠たちの作品にも劣らない水準を持つ作品も少なくない。












画像提供:デザインフェスタオフィス

デザインフェスタ http://www.designfesta.com/ (日、英、中、韓)