1896年、エステル・アーペルとアルフレッド・ヴァン クリーフが結婚し、ここに神話のような高級ジュエリーメゾンが誕生した。1906年、ヴァン クリーフ&アーペルはフランスの精神を代表するヴァンドーム広場の22番地にブティックをオープンした。18世紀王政時代の古典主義を感じさせるこの広場は、ヴァン クリーフ&アーペルの、シンプルで調和が取れた永遠の高貴さの追求にふさわしい場所であった。 ヴァン クリーフ&アーペル銀座本店に足を踏み入れると、まるでヴァン クリーフ族の物語を読んでいるように、神秘的で優雅な雰囲気が感じられる。壁にかけられた創業者の古い写真が、百年以上の歴史を物語っているようだ。店の一階には様々の最新作が美しく並べられ、訪れる人が新鮮な喜びを感じられるように、定期的にウインドウの装飾や商品を入れ替える。日本での新作ジュエリーの展開は、全世界でもトップクラスである。二階では主にブライダルリングや高級ジュエリーウォッチを扱っており、どの商品にも心を動かす物語が秘められている。例えば1935年に発売されたブレスレットタイプのカデナウォッチは、ウィンザー公爵夫人が、パーティの席で時間を見るのを他人に知られたくないと思ったことから特別に制作されたもので、外見はただの美しいブレスレットだが、実は内側に時計が隠されており、その巧みな設計には驚嘆させられる。ヴァン クリーフ&アーペルのブライダルリングには、「ユア ポエティック セッティング」というセミオーダーメイドサービスがあり、中国語で詳しい解説を聞きながら気に入った石と台を選ぶことができ、二週間後には自分のためだけにセッティングされたダイヤモンドリングが手に入る。 普遍的なデザインの四葉のクローバー、幸運をもたらす極楽鳥、優雅で優しい白鳥、情熱的に咲く花のデザインなど、いずれもヴァン クリーフ&アーペルの高貴な美しさを体現している。ジュエリーを女性の一生の宝物にするために、ここでは宝石のひとつひとつが専門家の手で丁寧に選別されている。ダイヤモンドの等級はすべてVVS2以上であり、これは世界のトップジュエリーメゾンの中でも珍しい。宝石の質が高いだけでなく、ヴァン クリーフ&アーペルは石留めの技術にも研究を重ねている。特許を取得した「ミステリー・セッティング」は、宝石を精密に分割し、手作業で枠の上に一つずつ緊密に配列していく。完成すると、爪の部分がまったく見えないので、宝石が肌と一つに溶け合い、感動的な美しさである。現在この技術をマスターしている人は世界でも数名と言われる。真の高級メゾンであってこそ、最上級の石と確固たるクラフツマンショップが伴い至上のジュエリーを作り続けることができるのだろう。 高度な技術力で至高のジュエリーを作りあげるヴァン クリーフ&アーペルは、世界のトップジュエリーメゾンに名を連ね、各界の上流階級の人々に絶賛されている。昨年のモナコのアルベール2世とシャルレーヌ妃の結婚は記憶に新しいが、そのウエディングギフトのネックレスもヴァン クリーフ&アーペルが制作している。他にもグレース王妃、エリザベス・テーラー、ソフィア・ローレン、マドンナ、マライア・キャリーなども、ヴァン クリーフ&アーペルの大切な顧客である。ただ、ヴァン クリーフ&アーペルは、特別なハイジュエリーだけではなく、クローバーモチーフの「アルハンブラ」、ビーズを繋ぎ合わせたシンプルなデザインの「ペルレ」に代表される幅広いお客様に向けたジュエリーを制作している。まもなくやってくるバレンタインデーに、あなたのすてきな彼女に、ロマンチックで確かな幸せを贈ってはいかがだろうか? |
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