東京の「中国映画週間」 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・






世界の9大映画祭の一つとして、東京国際映画祭は毎年世界のたくさんの映画ファンの注目を集めている。今年は東日本大震災が発生したが、2011東京国際映画祭は予定通り、10月22日から30日まで開催された。今年は、フランス映画の「最強のふたり」が東京サクラグランプリと最優秀男優賞を獲得し、中国映画の「転山」は最優秀芸術貢献賞を受賞した。また、六本木のメイン会場以外では、東京国際映画祭には欠かせない「東京・中国映画週間」も多くのファンを引き付けた。数年前に上映された「HERO」や「レッドクリフ」が日本で大成功だったため、中国映画の人気は近年ますます高まっている。

今年の中国映画週間は、東京の銀座と北海道の札幌の二つの会場が設けられた。東京会場ではNHKの中国語講座で活躍する段文凝さんと中央電視台アナウンサーの朱迅さんが司会を務め、札幌会場では、札幌市長の上田文雄さんが「狙った恋の落とし方。(非誠勿擾)」が北海道旅行ブームを作ってくれたことに対して感謝の言葉を述べた。今回の映画週間で上映された中国映画には、「赤い星の生まれ」などの歴史巨編もあり、「肩の上の蝶」「狙った恋の落とし方。2」などの都市のラブストーリーもあった。また、「星の音」「愛のしるし」などの歴史を背景とした深みのある人物伝は、日本のメディアから注目を集めた。こうした「一人の人間や一つの家庭の歴史的事件の中における成長」をテーマとした映画は、壮大な物語より日本の観客の好みに合っているようである。


日本では誰でも知っている台湾の女優、ビビアン・スーは、今回、合肥で行われた中国の金鶏百花映画祭の会場から東京に駆けつけ、「眠ったり髪を洗ったりシャワーを浴びたりする暇もなく、歯だけ磨いてきました。」と語り、日本のファンたちを感激させた。今回の中国映画週間を通じて、多くの新しい世代の俳優たちが日本のファンたちに知られ始めている。かつて「南京!南京!」で深い印象を残した女優、江一燕は、新作「肩の上の蝶」を携えて登場した。彼女はかつて日本に来て、浜崎あゆみや大塚愛と同じプロダクションで活躍したこともあり、日本での知名度も高い。「愛のしるし」で董潔と共演し、22歳の若さで瞿秋白の役を演じることに成功した竇驍は、ルックスのよさとユーモアのあるトークで、女性ファンたちを夢中にさせた。













Photo by 松鼠

中国映画週間 http://cjiff.net/ (中、日)
 東京国際映画祭 http://2011.tiff-jp.net/ja/ (日、英)