「東京流行通訊」の特集号では様々なすばらしい日本人をご紹介してきたが、中でも中国語圏で最も大きな反響があったのは、全身全霊で果てしない探究を続ける美しいアーティスト、神田サオリさんである。サオリさんは武蔵野美術大学造型学部視覚伝達デザイン学科を卒業し、ボディペイントやファッションデザインで実績を上げるだけでなく、音楽と融合したライブペイントを多数開催し、世界で活躍する多くの著名なミュージシャンや企業と積極的にコラボレーションを行っている。これまでに東儀秀樹、林明日香、トヨタ、アルファロメオ、シュウウエムラ、ヴィヴィアン・タムなどが、神田サオリさんと共にすばらしいコラボレーションを行い、美しい世界を現出してきた。 サオリさんは日本国内だけでなく、ニューヨークやタイなどでもライブペイントを行っており、上海のアートフェアにも参加した。今年の夏には、台湾でライブペイントを行い、柔らかな動きによるボディランゲージと、絵画と音楽とを結びつけて、絵画に命を与え、台湾人に今までにないような感覚的体験をもたらした。 今月の18日から来年1月21日まで、香港のRED SQUARE 神田サオリさんは、自分の創作はライフペインティングだと言う。描くものは人生であり、人生によって絵を描き、一生をかけて絵を描くのである。絵を描くことは、単なる創作活動を超えて、彼女の人生における出会いを繋ぎ合わせ、彼女の成長に寄り添っている。そのため彼女の作品は常に、花のようであり、身体のようであり、情熱が溢れ、呼吸を伴っている。今回の展覧会を通して、彼女の作品が世界に新たな刺激と感動を与えることを願っている。 |
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