70億人目の赤ちゃん誕生 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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人口が10億から20億に増加するのに人類は100年あまりを費やしたが、20億から30億までは30年、60億から70億に増加するのにはわずか12年しかかからなかった。一秒に二人の新生児が誕生するなどのデータを元にして、国連は10月31日を人口が70億人になる日と定めた。人口統計は多くの客観的な要素の影響を受けるので、絶対的な正確さは保証できない。そのためこの日、地球が象徴的な70億人目の赤ちゃんを迎えるに当たって、世界の多くの国では10月31日に生まれたすべての新生児を「世界で70億人目」として祝うことになった。

日本の総人口は約1.26億で、そのうち65歳以上の老年人口の比率は23.3%にのぼる。それに対して15歳以下の児童の数はわずか1639万であり、こうした「少子高齢化」が労働力の不足をもたらし、さらには社会保障システムや老人福祉などに大きな衝撃を与える。人口が増えることがいいことか悪いことかは単純には言えないが、少子化問題に悩む国にとって、新しい生命が生まれることは喜ばしいことに違いない。世界の人口が70億になったという推算結果に積極的に呼応するために、国連人口基金(UNFPA)東京事務所は、10月31日に生まれた赤ちゃんに「70億人目」の認定証を発行する。認定証はアートディレクターの平林奈緒美さんがデザインし、申し込みの順番が7、70、700番目の赤ちゃんにはさらに「特別記念認定証」が贈られる。


この認定証の申し込みは11月30日(水)までで、母子手帳や赤ちゃんの基本情報だけでなく、「アクション宣言」を書かなければならない。「アクション宣言」は自分の行動についての宣言で、70億人という大きな数字や、そこから引き起こされる様々な社会問題に対して、自分が日常生活の中でできることを宣言するというものだ。「節電する」でもいいし、「ボランティア活動に参加する」でもいい。宣言をした後で、重要なのは行動に移すことである。人口が70億人になった日は、青い地球に新しい一ページが加わり、人口問題を改めて考える契機ともなった。70億の人口は、もっと多くのエネルギーや、食べ物が必要であることを意味し、さらには教育、就業、医療などの問題も起こってくる。しかし悲観的になったり恐れたりして目を覆う必要はない。資源不足などの危機の下には、大きな潜在的なビジネスチャンスも眠っているのである。













Photo by大里直也、緑川真実、大西正純

70億人の世界×70億人のアクション」 http://www.70okunin.com/