秋葉原の新名所 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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御徒町から秋葉原にいたるJRの高架下の、もともとは駐車場だった空地に、先ごろ現代アートの施設が誕生した。名前は「2k540
AKI-OKA
ARTISAN」(ニーケーゴーヨンマル アキオカアルチザン)で、9月29日にグランドオープンした。まさに「秋葉原の新名所」と言えるもので、アーティストのアトリエや画廊、手作りグッズの店、カフェなどが全部で49店舗入っている。そのうち新たにオープンしたものには、万華鏡を作っている「創心万華鏡」、漆ジュエリーの「MIYABICA」(ミヤビカ)、樹脂製品の「トウメイ」、北海道の木工クラフトを扱う「NOCRA」(ノクラ)などがある。それぞれの店の営業時間は異なっているが、毎週水曜日は施設の定休日である。

「2k540」は鉄道用語で、「東京駅からの距離が2540メートル」という意味で、「AKI-OKA」はこの施設が秋葉原駅と御徒町駅の中間にあることを指し、ここに新しい人の流れを作りたいという意味が込められている。「ARTISAN」はフランス語で「職人」という意味である。スタッフの話では、この施設は次第に知られるようになり、現在は一日平均6000~7000人が訪れているそうだ。20代~30代の女性が中心となっているが、最初の予想と異なって、男性客もかなり多いという。「2k540
AKI-OKA
ARTISAN」には様々な特色を持つ店舗がいっぱいで、ゆっくり歩いてみると、若いアーティストたちが自分でデザインした商品が多く、店主がインスピレーションで作り上げたものも少なくないのがわかる。商品の数が限られているのはもちろんだが、アイデアについても、なかなか見られない珍しいものが多い。ここでは自分でアートを作る楽しみを味わうことができるのだ。またお客さんから見ると、商品を買うだけでなく、職人たちと言葉を交わしてアート作品に関する物語を聞くことで、その作品の含むものや価値を知ることができる。ショップだけではなく、ここでは各地の職人による文化イベントが開催され、日本で最も特色のあるアート発信地になりつつある。


昔から、御徒町一体は江戸文化を伝える伝統工芸の職人の街だった。現在は、独特な雰囲気のジュエリーや革製品などの工芸品の店が多く、その空気にはアートの気風が色濃く感じられる。それが、秋葉原と結合することによって、また新しい名所となり、未来の色をつむぎ出しているのだ。今後ますます多くの新しい世代のアーティストたちがここに店を開き、我々のためにすばらしい作品を提供してくれることが期待される。













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「2k540 AKI-OKA ARTISAN」 http://www.jrtk.jp/2k540/