ふわふわのたこ焼きはお好きですか? | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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八月に東京へ行って、友達と一緒にフード・コートで、大きなまん丸のたこ焼きを食べました。期間限定のコーン・マヨネーズ味のたこ焼きで、友だちはうっとりと味わっていましたが、私はちょっとびくびくしながら食べたのでした。大阪名物のたこ焼きをみなさんも食べたことがありますよね。食べたことがないという方も、聞いたことはあるはずです。台湾の夜市(夜店)では数年前から、「章魚小丸子(たこ焼き)」の店が出てきていますが、そこでは日本風のたこ焼きが食べられます。


たこ焼きは、小麦粉を練ったものをプレートの円形のくぼみに流し込み、たこのぶつ切り、葱のみじん切り、紅しょうがなどを加えて焼き上げた大阪風のスナックです。食べる時に表面に特製のたれを塗り、さらに青のり、かつお節、マヨネーズなど、好みによって調味します。大阪では、ほとんど各家庭にたこ焼きプレートがあるそうで、彼らは本当にたこ焼きが大好きなので、2011年の都道府県別のたこ消費量ランキングで大阪府堺市は一位を獲得したそうです。第二位は明石焼きが好きな兵庫県神戸市だったとか。


焼きたてで熱々で、口当たりがふわふわのたこ焼きを串に刺して口に入れると、一口かんだだけで小麦粉の甘みとたこの味とかつお節の香りが口の中に一気に広がります。大好物だと言う人は、一つまた一つと口の中に放り込んで、やめることができません。それなのに、この美食家の私がなぜたこ焼きを楽しめないのでしょうか?それは十数年前に原宿で初めてたこ焼きを食べた時のことと関係があります。最初のたこ焼きを口に入れて力いっぱいかんだ時、小麦粉の生地が口の中で広がった感触が、まだナマであるように感じられたのです。さらにいくつか食べても、同じ食感でした。そしてしばらくして、おなかが痛くなり、その後数日間お腹の調子が悪いという悲惨な状態になりました。二つ目の理由は、数年前のことです。大阪旅行のガイドブックを出版する計画があり、私は一人で道頓堀を取材しました。往復の時間を節約するため、私はたった3時間で道頓堀のたこ焼き屋をめぐって食べまくり、写真を撮りまくりました。たこ焼き、たこ焼きせんべい、スープたこ焼きなど、死ぬほど食べました。この二回の経験のせいで、私はたこ焼きに対してまったく食欲がわかなくなってしまったのです(大阪のみなさん、この一言に怒らないでくださいね~)。


でも、落ち着いてから改めて食べたたこ焼きは、どれも非常においしかったです。日本のたこ焼き専門店「銀だこ」の支店が台湾にもたくさんあるところを見ると、たこ焼きはすでに台湾人に深く受け入れられているようですね。私は、店員さんが小さなスティックを使ってプレート上で転がして、練った小麦粉が魔法のようにまん丸のたこ焼きになっていく過程を見るのが大好きです。本当に不思議で、まるで魔法のプレートみたいです。今度プレートを買ってきて、家で挑戦してみようかと思います。(哈日杏子執筆)

Photo by 哈日杏子

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