ぐんぐん伸びるスカイツリー | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

テレビ塔と言うと、なぜか展望台の話になる。モスクワのテレビ塔(オスタンキノ・タワー)は高さ540メートルで、展望台は337メートルのところにある。トロントの電波塔(CNタワー)は553メートルで、全部で118階あるが、展望台は113階にある。広州のテレビ塔(カントン・タワー)は600メートルで、450メートルのところに展望台がある。最近大きな話題となっている東京スカイツリーも例外ではなく、350メートルに第一展望台が、450メートルに第二展望台が設置される。「スカイツリー」という命名はなかなか斬新だが、ちょっと子供っぽいイメージもある。実は22年も前から、西東京に「スカイタワー」という電波塔があるのだ。残念ながらこのスカイタワー西東京は、天空を歩くような効果がないために、人々にあまり知られることがなかった。有名にならなかった原因は、高さの問題もあるが、やはり展望台がなかったことが大きいのではないだろうか。

盛夏がしだいに近づいてくる。それと同時に、アナログ信号のテレビ放送が人々の視線から消えていき、全面的にデジタル放送に切り替わる。東京都心に高層建築が林立しているため、高層ビルの電波障害を減少させるために、600メートル以上の高い塔を建ててデジタルテレビ電波を発信する必要が生じ、東京スカイツリーが生まれることになった。スカイツリーは2008年7月に着工し、すでに2年11ヶ月が経過している。業平橋・押上地区に屹立するこのテレビ塔は、総工費約700億円(約56億人民元に相当)で、2012年5月22日に開業し、世界で最も高いテレビ塔になる予定である。展望台は全透明ガラス設計で、星が輝く夜に3~400メートルの天空で恋人に愛の言葉をささやけば、相手が高所恐怖症でない限り、すてきな思い出を作ることができるだろう。


東京タワーのようなくっきりとした赤い塔身と異なって、東京スカイツリーは青と白の冷たい色調の外観で、華やかさを捨てて素顔を見せているような雰囲気がある。スカイツリーは日々空を仰いで「成長」を続けているが、その「大樹」の足元では、310軒の店舗が入り、ファッション・雑貨、食品・スイーツ、スーベニア・サービス、飲食・フードコート、新下町商店街の五つのゾーンから構成された、レストランとオフィスとショッピングと娯楽を一体化した商業施設「東京ソラマチ」の建設も進められている。また、東武伊勢崎線業平橋駅が「東京スカイツリー駅」と改名される予定だ。スカイツリーの誕生によって、日本にもう一つ、六本木ヒルズやミッドタウンのようなスポットが生まれるのかもしれない。

写真提供:東武鉄道株式会社/東武タワースカイツリー株式会社

東京スカイツリー http://www.tokyo-skytree.jp/  (日、英、中、韓)