被災地にスイーツを送る | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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「スイーツエイド2011 with テミルプロジェクト」は、日本スイーツ協会が立ち上げた、被災地にスイーツを送る活動である。この計画について、カメラマンのヴィンセント・ホアン(黄文隆)さんとパティシエの辻口博啓さんもネット上で協力を呼びかけたところ、多くの反響があり、日本全国のパティシエから80000個を超えるスイーツが集まった。スイーツは人の心を温かくし、疲れを癒し、気持ちに潤いを与えてくれる。我々にとって欠かすことのできない嗜好品であるスイーツによって被災地の人々のほほえみを取り戻せたらならば、被災地の市民をはじめ、支援者たちにとっても大きな喜びとなる。


4月19、20日、彼ら一行は今回の活動で集まったスイーツを持って、宮城県と岩手県の避難所を訪れ、被災地の人々にスイーツを渡すと同時に、ショコラショー(チョコレートドリンク)の製作パフォーマンスを行った。たとえ短い時間でも、彼らが避難生活の疲れを忘れて、恐怖から心を解放してほしいという願いのもと開催されたイベントであった。スイーツ以外にも、彼らは多くの絵本作家が寄付した絵本や未使用の乳幼児用玩具を届けた。また、日本に元気を与えるような写真を撮影することも、この活動の目的の一つであった。


ヴィンセント・ホアンさんは、被災地の状況や放射能の影響について連日の報道を見ていて、宮城県に住む友人から無事の連絡を受けてほっとすると同時に、できるだけ早く東北に行って被災者に救援物資と励ましを送りたいという気持ちになったという。そこで、彼は親しい友人である辻口さんに連絡を取り、今回の活動へ参加することとなった。


範囲が非常に広い被災地では、何をするにも莫大な経費がかかる。だが、パティシエたちの強力な援助の下に、被災地でのスイーツエイドの活動は順調に行われた。一人一人の力はわずかなものであっても、パティシエたちの作ったスイーツは被災地に小さな幸せと笑顔をもたらすことができたことだろう。だが、まだ長期にわたる救援活動は始まったばかりである。一人一人が自分のできることをやっていけば、被災地の再建は早期に実現するに違いない。

取材協力:西田みゆき・写真提供:ヴィンセント・ホアン

日本スイーツ協会/スイーツエイド2011 with テミルプロジェクト http://www.sweets.or.jp/sweets-aid