ライドシェアサイト「のってこ!」 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

「ライドシェア」とは、車の相乗りを意味する言葉。ヒッチハイクとも似ているが、事前に相乗り仲間を募集する点や、ガソリン代などの費用をシェアするという点が異なる。もともとヨーロッパでは一般的あったこのライドシェアだが、楽しく節約・エコができるということで、日本でも移動手段の一つとして認知度が高まっている。


ターンタートル代表の梅元建次朗さんが運営する「のってこ!」は、日本のライドシェア希望者を無料で結びつけるウェブサイト。車に乗りたい人と、乗せたい人が、それぞれサイト上の掲示板に日時や目的地を書き込んでいく。その後連絡を取り合って条件がマッチすれば、当日待ち合わせをして目的地まで車で共に移動する。現在「のってこ!」を通して毎週30組、連休前後はその倍ほどのマッチングがあり、乗車料金の相場は、東京―大阪間で3000円、東京―名古屋間で2000円程度と、電車やバスを使うより安い。さらに休憩や途中下車が調整できる分、高速バスよりも早く到着でき、乗車地や降車地も細かく交渉できるのが利点だ。近年のエコに対する関心の高まりもあり、2007年のサイト開設以来、会員数は増え続け、中には200回以上のリピーターもいるという。


だが、恐らく皆さんが一番気になるのは安全面だろう。「のってこ!」では、より安全性を高めるために、ユーザーに対してサイト管理者へ事前に身分証明書を提示することを推奨している他、ライドシェアの実績や評価欄を設けている。さらにドライブ歴、趣味、好きな音楽、車種などより詳しい情報を掲載することで、ドライブ中も安心して楽しい時間を過ごせるように工夫されている。実際ユーザーからは、普段あまり接することのない人々と知り合うことができた、地元の人ならではの観光情報を聞くことができたといった声が多く寄せられているという。ユーザーの多くがライドシェアの魅力について、節約だけでなく、偶然の出会いによって自分の世界が広げられるということを挙げているのだ。
 
中国では今年の春節の帰省時に、初のライドシェアサイト「春節回家互助連盟」が開設され、大きな反響を呼んだとのことだが、今後日中両国でライドシェアがますます普及していくことだろう。

写真提供:ターンタートル

のってこ! http://notteco.jp/  春節回家互助連盟 http://www.jlfhome.com/ (中)