不思議な形のパソコン | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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パソコンにはどんな部品があるだろうか?本体と、ディスプレイと、キーボードと、マウスだけだろうか?いや、その他にもスピーカーや、カードリーダーや、外付けハードディスクや、レコーダーや、無線LANカードや……という具合に、どんどん複雑になってきている。老子は「一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」と言ったが、より複雑化していくパソコンに対して、多くのメーカーは想像力を働かせ、シンプルにする工夫をしたり、面白いアイデアを出したりしている。

例えばASUSTeKである。普通の人にとって、これまでASUSTeKはそこまで個性のある企業という印象ではなかった。ところが先ごろ発表された新しいパソコンは世界中を驚かせた。その新式のパソコンは、ただのキーボードにしか見えないからである。実はこのキーボード状のパソコンには、1.6GHzのインテルAtom N270プロセッサと無線ブロードバンドLANカードが内蔵され、Windows XPの操作システムを配備しているのだ。キーボードの右側の小さなディスプレイは、Webブラウズ、メール、チャットなどのすべての機能を備えている。また、テレビやディスプレイに無線接続することもできるので、突然スクリーンが必要になっても対応できる。このキーボード型パソコンの価格は、約5万7000円(4500人民元)である。

エイサー傘下のブランドeMachinesは先ごろ、変わった形のデスクトップパソコンを発売した。この「ER1401-N12B」という型番の小さなデスクトップパソコンの特徴は一目瞭然だ。本体の形がひし形なのである。このひし形パソコンの用途は、一般のデスクトップパソコンと同じだが、サイズと重さは本1冊程度で、立ち上げる時に明るい緑の光を発し、なかなか可愛らしい。しかも価格は3万8000円(3000人民元)程度である。これを抱いて持ち帰りたいという人も少なくないだろう。

最後にご紹介するのは大きな商品である。一般には空間が制限されているため、パソコン本体の内部構造はコンパクトであるほどよいと考えられている。しかしそうすると、散熱、集塵、電圧などが問題になる。このLevel 10と呼ばれるPCケースは、その逆の発想である。本来のパソコンの蓋をはずし、マザーボード、ハードディスクなどすべての部材を互いに離れた場所に置き、ケースもとても大きくなっている。これだけ大きいと散熱がよく、各部材の機能も充分に発揮させることができ、ハードディスクをレベルアップする時にも非常に便利だ。Level 10のメーカーは何と、自動車大手メーカーのBMWである。おそらくBMWは自動車エンジンの散熱の発想をここに取り入れたのだろう。Level 10の価格は5万円(4000人民元)あまりで、さすがプロ級のPCケースである。


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