日本のへそくり事情 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

「へそくりしてますか?」日本の有名なネット掲示板「発言小町」で、主婦に対してこの質問が投げかけられたところ、なんと850万円、1700万円、4000万円などのびっくりするような高額の回答が寄せられた。この実体を知らないのは、必死でお金を稼いでいる夫たちだけかもしれない。最初に質問をした主婦は、「夫に借金癖があるので、万一の時逃走するための資金として少しずつためていたら、1200万円になった」とのことで、この発言に対して「すごい」「尊敬に値する」「一体どうやって何年かけてそんなに貯めたのか?」などの声がある一方で、多くの主婦が自分のへそくりの実態を披露した。


「結婚15年で、夫に隠れて850万円貯めました」「42歳です。20年で4000万円近く貯めました」……主婦たちの回答を分析すると、多くの人が結婚前の貯金をへそくりにしていたり、自分の収入をすべてへそくりにしていたりするが、夫の収入から高額のへそくりをためている人も少なくない。多くの人は、夫の収入から取ったお金は夫のものだと考えているが、弁護士の庄司雅彦さんによれば、「民法の規定で、夫名義で得たお金は夫の所有ですが、妻が自分の名義で夫のお金を貯金した場合、窃盗や横領の罪にはなりません」とのことだ。自分の収入が妻名義の高額の貯金になっていると知ったら、夫は黙っていないだろうが、へそくりの存在に気がつかない場合は何もできない。


しかし、一般のサラリーマン家庭では、こんな高額のへそくりを貯める人は少ない。明治安田生命保険が去年の11月22日の「いい夫婦の日」の前に、全国の20~59歳の既婚男女に対してへそくりに関するアンケート調査を行ったところ、1084人から有効回答を得た。夫のへそくりの平均額は約34万円、妻の平均額は約98万円であった。この金額が、おそらく一般家庭のへそくりの実態を表していると思われる。大多数の人々がそれぞれ異なる目的でへそくりを貯めているものの、81%の人が配偶者の愛情を感じていると答えている。円満な家庭では、誰の名義で貯蓄をしていたとしても、すべて将来何か起こった時の備えであって、聡明な妻の細かな計算による努力から来るものと言えるだろう。さて、中国のへそくり事情はどうなっているのだろうか?


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