天空に現れた水族館 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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六本木ヒルズ、森タワーの52階にある海抜250メートルの展望台からは、ガラス越しに東京の街を360度で俯瞰することができる。その展望台の高さ11メートルを超える吹き抜け空間に、今年もまた夏季限定の天空の水族館、「スカイアクアリウム」がやってきた。これは今回で三回目になり、2007年に第一回が行われて以来、来場者は50万人を突破した。

新宿副都心を展望する会場の入口には、カリブ海をイメージした巨大水槽「カリビアン・ブルーホール」が設置されている。直径4メートル、高さ2.6メートルの巨大な水槽は、昼間と夜とで異なる表情を見せる。会場内の光景は、さらに驚くべきものだ。ガラスの水槽を通して地上を眺めると、人々が行きかう大都会が静かで穏やかな姿に変化し、まるで海底に隠された神秘的な都市のようだ。空を仰げば、美しい熱帯魚が群れを成して空中を舞っている。実際に見てみなければ、この不思議な光景のすばらしさはわからないだろう。

会場は6つのパートから構成されている。10人のアーティストが芸術的に表現した「アートアクアリウムギャラリー」、上部と側面から金魚を鑑賞できる階段式水槽「ジャポニズムギャラリー」、水槽に鏡を取り付けて万華鏡を楽しむ「カレイドリウム」、光の屈折原理で作られ、不思議な視覚体験をもたらしてくれる「プリズムリウム」……、六つの会場で、計約500種、2万匹の熱帯魚を観賞することができる。

こんなロマンチックな雰囲気の中では、お酒を飲みたくなってくる。会場には快適なカフェがあり、飲み物を楽しむことができる。中でも「アクアリウム」という名前のカクテルが特にお薦めだ。海のように美しいブルーのお酒の中に、黄色の「熱帯魚」が元気に泳ぎ、ピーチの香りとグレープフルーツの酸味が溶け合い、爽やかな炭酸が加えられて、その軽やかさに自分も天空まで飛んでいきそうである。

「スカイアクアリウム」は10月4日まで開催される。今回はこのすばらしい天空の水族館を、26万人が体験すると予想されている。入場費は大人2000円、高校生と大学生は1500円である。

六本木ヒルズ http://www.roppongihills.com/jp/index.html  (日、英、中、韓)
  入場優待券 http://www.roppongihills.com/jp/events/tcv_skyaquarium/cupon.pdf