梅雨入りはしたものの、雨降りというより、早くも連日の酷暑ですね……
四季の有り様も年々変化してきています。
さて、映画の雨って、数々の名シーンがあります。情感が出ますから。
私のベストワンといえば……これです。
『ラストエンペラー』(87)の1シーンです。
第二夫人が皇帝に離婚を切り出すドラマティックな場面です。
バックに流れるのは坂本龍一の代表的な一曲、その名も『Rain』。
手すり越しに横に移動するカメラワークの美しさも秀逸です。まさに映画的なる表現だと思います。
よく学生に「どうしたら構図が上手くなりますか?」と聞かれます。
私は、ハリウッド的に同時に数台のカメラを回すマルチ方式ではなくて、日本やヨーロッパの1台のカメラでキッチリ構図を決めて撮影された作品から盗むことだと思っています。
デジタル撮影の現代ではとにかく素材をいっぱい撮ることが主流になっていますが、どこか構図の決め方が甘いと感じます。
学生の段階では、まずはいい構図をしっかり習得してもらいたいですね。