なつかしのドラマ「スクール☆ウォーズ」全26話を完走したので思ったことをメモ。
2019年ラグビーワールドカップ日本代表の活躍からちょっとルールを調べて学んで
その後何試合か見た、程度の知識しかなかったけど問題なしでした。
山下真司演じる熱血教師滝沢賢治と川浜高校ラグビー部員たちのやり取りが中心なので
あんまりラグビーの知識はいりません。
それより物語の時代の文化を知ってないと面食らうこと必至
・高校生だけど喫煙あたりまえ
・バイクで暴走あたりまえ、暴力は日常茶飯事
・学校はガラスも全損していて教師は事なかれ主義
まあドラマだから大げさな部分はあると思うけど…
真剣にやってればやってるほどちょっとおもしろく感じてしまったり。
いくら喧嘩して仲直りしたからって家庭用の風呂に男二人一緒には入らんでしょ?
今や顔面凶器と評される小沢仁志のかわいさよ…。
人が死にすぎ、簡単に勝ち上がりすぎ、ヤンキー改心早すぎ、などツッコミどころも多いですが
一つの目標に向かって頑張る姿は無条件で胸をうちますね!
あとすごく新鮮だったのはナレーション。
「この物語はある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師たちの記録である…」
から毎話始まるわけですが、
毎回「全部しゃべるやん!」っていうくらい説明してくれる。
最近のドラマは説明しすぎる、ってみんな言うけど昔もそうだったんだな。
しかも
「賢治の胸の中はメラメラと燃えていた…」
「賢治は思った、必ずこの男は帰ってくると…」
とか賢治の心情まで、小説の地の文をそのまま読んでいるかのごとくしゃべってる!
今ならモノローグにするよなぁ。
その間、滝沢賢治こと山下真司は「ナレーションを待っている顔」をずっとしているのだ。
演技が難しいからこうなったのか、こういう見せ方が流行りだったのか。
最初は洗練されてないというか、カッコ悪く感じるんだけど
慣れてくるとこれがたまらなく気持ちよくなってくるのよ。
ラストなんてナレーションというより実況だったもん、なんだか一緒に見てる感じがしましたよ。
そんなわけで物語の舞台である1980年代について、そしてその頃のドラマ制作・演出について
温故知新には最適な教材なのでした。
アマプラにあるうちにみんな見ようぜ!