「エモい」よく聞くフレーズです。
明確な定義付けはないようですが、「心が揺さぶられて、何とも言えない気持ちになること」といえばなんとなく分かりますよね。
エモいの語源は「emotional」と言われていますが、一説には「えも言われぬ」から来てるとか。
私はこちらの方がしっくりきます。
えも言われぬとは「言い表すことも出来ないほど、すぐれている」ことです。
言い表すことができないとは言語表現にならないということです。
映像表現のあるべき姿は言語表現と非言語表現が絶妙なバランスで掛け合わさっている状態です。
ですが、最近の映像(動画と言った方がいいですかね)は言語表現だらけです。
ひたすら台詞で語る、テロップで説明する。
非言語表現を使って、間や情感、行間の余韻などを味わうことが著しく低下しているのではと危機感を持っています。
そんな世の中ではありますが、非言語表現を巧みに使っている映像作品もあります。
たとえばJR東海のCM「会いにいこう」です。
ご覧いただくと分かると思いますが、言語表現は最小限ですが、そこにある思いやドラマはひしひしと伝わってきます。
エモいと思いませんか?
私はこういったものにこそ映像表現の意義があると思うのです。
もう一度言います。
映像表現のあるべき姿は言語表現と非言語表現が絶妙なバランスで掛け合わさっている状態です。