11月、雨季が明け、2学期がスタートする。
新米日本語教師は、1学期の経験と反省をふまえ、達成可能なゴールを設定して授業を計画する。
だが、まだ知らないことがたくさんある。
たとえば、タイの学校では2学期にアクティビティーが目白押しであること。
それから、高校3年生は学期中に大学受験があり、授業をたくさん欠席しなければならないこと。
1学期で授業が何回もキャンセルされることを知り、全20週のうち15回くらいは授業ができるだろうと見込んで計画すると、僕のように失敗する。
20週の中で10回ぐらいの授業でゴールにたどり着くぐらいの計画じゃないとダメだ。
なぜなら、2学期には運動会があり、クリスマスイベントがあり、ざまざまな分野での全国大会があり、各学年でフィールドトリップなどがある。
高3に関しては、4~5回の授業で完結するぐらいのつもりでちょうどいい。
そうなることが始めからわかっているのと、何も知らないのとでは大きく違う。
だから、タイの学校のことを何も知らず、ただやみくもに一生懸命頑張るだけではうまく行かない。
学期末になって、3年生の授業出席数がとんでもなく少ないことに気づき(1学期は成績優秀だった子がたった2回しか出ていないとか)、「どうしよう?」ということになってしまう。
1年目は、いろいろな意味で、勉強するだけで終わってしまうのが普通だと思う。
タイじゃなくてもどこでも、日本語教師デビューした人が初年度から成功したという話があるならぜひ聞かせてほしい。
たくさん失敗して学ぶのがふつうじゃないだろうか。
それでいいというか、それしかないのではないだろうか。
僕が反省したように、自分が何も知らないということを知って、素直に周りに助けを求めたらいいと思う。
タイ人は、お節介は焼かないが、世話好きである。
助けを求めれば、いつでもすぐに助けてくれる。
教えてと言えば、丁寧に教えてくれる。
ただし、タイ人教師でも知らないことは多い。
「年間行事計画を教えてほしい」などと頼んでも、「そんなものはない」と困った顔をされるだろう。
でも、だいたいいつ頃どんなイベントがあるかとか、何回ぐらい授業ができるかとか、生徒の評価をどうしたらかいいとか、そんなことは相談できる。
ささいなことでも何でもタイ人教師に聞いてしまえばいいのだ。
要は謙虚になれるかどうかだと思う。
自分は何も知らないのだということを真っ先に知ることが、失敗を未然に防ぐ唯一の方法だと思う。