以前にも書いたことがあると思うが、タイで働く日本語教師の給料について書く。

 

タイの日本語教師の待遇は、NIHON MURAのメルマガで求人情報を結構見させてもらっているから、だいたいわかる。

 

教師経験のない日本語教師なら、月給20,000~25,000THBというのが今の相場だと思う。

 

それ以外に、住居費やビザ取得にかかる費用を学校が負担してくれる場合、一時帰国の旅費を負担してくれる場合もあるので、総合的に判断しないと優越は付け難い。

 

僕の場合、他と比べてかなり好待遇だった。

 

教師経験のまったくない元運送屋の僕に、初年度から毎月25,000バーツを支払い、住居費用もビザ取得費用も全額負担してくれた学校には本当に感謝している。

 

さらに、2年目から月給を27,000バーツにしてくれたから、ここよりいいところはなかったと思う。

 

それに、ド田舎の小さい町だったから、わざわざどこかへ遊びに行かないかぎり、お金が減ることがなかった。

 

2年目から、家庭教師の仕事も入ってきた。

 

就労ビザの条件として、本来、許可された就業場所以外で収入を得ることは禁じられている。

 

でも僕の場合、こそこそやっていたわけではなく、僕の上司にあたる外国語部長の先生が間に入って決まった仕事だった。

 

細かいことをいちいち気にしないのがタイ人のいいところだ。

 

その生徒は、毎日わざわざバスで隣町のマンモス校に通っている高校生だったが、その学校の日本語クラスがなくなってしまったので、個人的に習いたいということだった。

 

チューター料は、部長先生が決めた。

 

「何か言われても、値下げするな」とまで言われてしまった。

 

毎週土日、1回2時間で600バーツ。

 

タイでは、決して安い金額ではなかったが、ちゃんと毎回キャッシュで受け取った。

 

ときどき家の都合で休みになることもあったが、土日の仕事があれば、チューター料だけで生活することができるくらいだった。

 

僕は十分環境に恵まれていたと思うのだが、一つだけ納得のいかない点があった。

 

それは、英語教師との格差だった。

 

日本語教師の月給は、23,000あればいいほうだが、英語教師の相場は30,000だ。

 

理由は単純だ。

 

タイ政府が英語教育に力を入れていて、ネイティブ教員に対して補助も下りる。

 

だけど、ぼくは納得できない。

 

英語教員より大変な仕事をする我々が、どうして同等の待遇ではないのか。

 

英語教員にはタイ人のアシスタント教員が付くから、仕事量は半分と言ってもいい。

 

成績評価だってタイ人教員に任せればいいし、タイ語ができなくても何の問題もない。

 

それなのに、給料だけは一丁前というのが、僕は気に入らないのだ。

 

中国人教員の給料は僕の半分だった。

 

でも彼らは国から同額の給料がもらえるから、収入としては僕と同じで、不満はないようだった。

 

ベトナム人教員は、僕よりずっと安かった。

 

仕事は僕らと同じなのに、英語教師と比べると格段の差があった。

 

言語の優劣で格差が生じるという現実に腹が立った。

 

英語はどこに行っても強い言語だ。

 

英語、スペイン語などの言語を‟killer language”と言ったりするが、いろんな意味で‟killer”だと思う。

 

だから僕は、27,000バーツもらっていても、実は不満だった。

 

彼らと同じ30,000バーツじゃないと、納得できないという思いは今も変わらない。