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2010年3月から始まったJR御茶ノ水駅バリアフリー整備工事、2025年3月の完成を目指しますが、15年にも及ぶビッグプロジェクトです。

 

御茶ノ水駅は、1620年に徳川秀忠の命により伊達政宗が開削工事を開始した神田川の法面に1904年に甲武鉄道(現在の中央本線)の駅として開業しました。1923年の関東大震災による市街地焼失を受けた区画整理の一環で、両国から高架を建設し総武線が乗り入れてくることとなり、1932年にその工事が完成し御茶ノ水-中野の複々線化・快速列車の運行と、現在の運行形態の礎となる姿に発展していました。

 

一方で、狭隘な土地に駅を設置したため、ホーム幅も川側6.5m、山側5.8mと小さく、駅周辺には大学病院など大規模病院が多数立地しているものの、バリアフリー対応が遅れていました。

2000年代になってもエスカレーター・エレベーターは1基もなく、署名活動や周辺の病院による連名でのバリアフリー化要請もあり、漸く工事に着手することになりました。

 

今回は、御茶ノ水駅の西側にあるお茶の水橋(駅名と橋梁名は字が違います)からの撮影です。HDDの損傷により多くを失っていしまい、現存するカットでまとめてみました。

 

 

まずは、JR東日本発表の資料から。

 

 

着工前の2007年10月、まだ201系が健在でした。後方のアーチ橋は聖橋です。

 

2008年2月

 

2009年12月、E233系『中央線開業(新宿-八王子)120年』HM装着車

 

少しとんで2013年2月、法面に動きがみられます。

 

2014年10月、神田川に空母が現れました。E351系

 

2018年11月、空母も巨大化し、駅舎との連絡橋もできました。

 

 

2023年7月、新駅舎もベールを脱ぎだしました。

また中央線12連化に向け延伸されたホームも見えるようになってきました。

 

 

2023年12月、ホームの延伸が進んでいます。

 

 

 

2024年3月、直近の状況です。

空母の甲板には、資材や車両が整然と並んでいます。

 

 

作業は安全第一。監視員さんも真剣に旗を振り合図します。

ホーム上ではエレベーターを待つ人も見られます。

 

 

お茶の水橋から新宿方を。

総武緩行線の主力はE231系。

 

特急は、E353系に。

 

工事も終盤です。無事故で竣工することを祈っています。

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