先日、神職研修会にて神宮式年遷宮にご奉仕された杣夫(そまふ)よりお話しを伺いました。
神宮におかれましては、かねてより次期式年遷宮の準備にあたり賢き処にお伺いをされ、4月8日に御聴許を賜りその旨が広く伝えられました。
(神宮は、伊勢に坐す神宮のみを言い、伊勢神宮とは称しません。)
皇祖天照大御神を内宮に祀り、外宮に豊受大御神を祀り、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社、125の宮社全てをふくめて神宮と称するのはあまりにも有名です。
創始以来、賢き大御心を戴かれ、常に古儀が重んじられ祭祀が連綿と営まれてきた尊い宮です。
その中でも、20年に一度、宮処を改め、いにしえのままに御社殿、御神宝をはじめ一切を一新して大御神のお遷りを仰ぐのが式年遷宮です。
天武天皇のお定により持統天皇の御代に初めて斎行されてより1300年、62回の回数が重ねられました。
国家国民の平安を祈り行われてきた式年遷宮は国家の重儀として継承されてきました。
ありがたくも式年遷宮と縁の深い岐阜県では、幾度となく遷宮に使用されるご用材を献じてきた歴史があります。
ご用材を伐り出す山は、御杣山(みそまやま)と称され、特別な祭典を行い古式に則った儀式でご用材を準備していきます。
裏木曽と称される加子母では前回においても御杣山としてご用材を献じ、杣夫たちのお話しや実際の場所に伺い(国有林にて特別な許可なく入れません)数度と研修をさせていただきました。
青年神職であった私たちは次期遷宮の主として動くため多くの研修をさせていただきました。
神宮においても同じ年代の神職は、今回の遷宮において最前線で動き伝えるため様々な役を担われていました。
伝統だからと一言では伝わらず、そこには多くの人の労力が結晶のようになるまで積み重なり伝えられた結果が今にあると感じています。
今回は、県内の研修において、前回のご用材の伐り出しの当事者となられた杣夫(そまふ)にお話しを伺いました。
いよいよ第63回神宮式年遷宮が公となり始まります。
今は、神宮よりHPをはじめSNSなどを通じて多くの情報を身近に伝えていただけるありがたい時代となりました。
20年に一度の御事。
令和の最初の遷宮となる歴史的な瞬間に立ち会える機会です。
岐阜県内ではすでに日程も少しずつ調整されているとお聞きしております。
神宮におかれましては、諸祭恙無く斎行されますように祈念いたしますとともに、令和15年の遷御に向けて微力ながら多くの方々にお伝えできればと思います。
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手力雄神社では本殿が再建されてより今年で350年の節目を迎えます。
本殿龍と辰年も重なった数奇な節目。
神社の歴史を伝えるとともに後世に伝えて行くべく記念事業として修繕・整備事業を行っております。
何卒ご協力お願いいたします。
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