気持ちが抑えきれなくなった私は電話口で大泣きしてしまい、T君はそんな私を慰めるように、「愛してる」を何度も伝えてくれました。T君が恋しくて恋しくて、涙ばかりが溢れて止まらない事を伝えると、T君は言いました。
「よし・・・今から逢うよ」
本当は1週間後に映画を観に行く予定が急遽、今から逢う事になりました。
「私・・・まだ逢う時の服とか用意してない・・・」
「いいよ、そんなの。何着てたっていいから。
夜中だし、パジャマでもジャージでもいいよ」
勢い任せな提案だったけど、私の涙を止めるにはコレしかないと言ってT君は強行しました。そして準備の為に電話を切ろうとすると、T君が慌てて話し始めました。
「あ・・・綾香・・・」
「何??」
「逢ったら・・・キスしてもいい?」
「T君さえ嫌じゃなければ・・・して欲しいよ・・・」
「嫌なわけないだろ・・・
もう我慢できないんだよ、気持ちが・・・」
「私も・・・」
「俺の泊まってるホテルは綾香は入れないから、
すぐ近くにある△△△ってラブホテル・・・行かない・・・?」
「え・・・!?それは・・・」
「無理矢理変な事をするつもりは無いよ。
ただ、外で逢ってもゆっくり話ができないし、
俺は・・・綾香を抱きしめて眠りたい・・・」
「私・・・T君になら、何されてもいいの。
初めての相手はT君って決めてたから、もらってほしい・・・」
「綾香・・・ありがとう。
逢う前にこんな話するとちょっと恥ずかしいね(笑)」
「そうだね(笑)」
「でも俺、綾香の事は大事にするから。
綾香と一つになったら、一生大事にするから。
綾香さえ良ければ、俺の地元に綾香を連れて帰るつもりだから」
「え・・・?」
「綾香が今の部屋を出て、うちで一緒に暮らすの。
さすがに無理かな・・・?」
「無理なわけないよ!!
T君が受け入れてくれるなら、すぐに部屋を解約する。
私だって、ずっとT君と一緒にいたいから・・・」
「じゃあ、続きは逢ってから話そう。
もう我慢できなくて・・・早く逢いたいんだ」
T君の大胆な告白に驚きましたが、それと同時に、私がこれまで心配していた容姿の問題がいかに小さな事であったかを実感しました。容姿で嫌いになるような人だったら、逢う前からこんな先の事まで考えない・・・そう思いました。
そしていよいよ待ち合わせをローソンの前に指定し、私は10分早く到着して待ちました。綺麗な服も無くて、化粧なんか使った事も無くて(持ってなくて)、髪の毛もセットする時間なんか無かったし、第一髪の毛の整え方さえ知らないから、簡単にブラシを通しただけの髪で・・・。今思えば、本当に恥ずかしい格好で待ち合わせ場所に立ってました。
「あの・・・綾香さん・・・ですか・・・?」
深夜のコンビニの前、約束の時間通りにT君は現れました。