ロマンティークNo.0338 米英対抗『70年代オーセンティック・ロック紅白歌合戦』。 | 『アデュー・ロマンティーク』~恋とか、音楽とか、映画とか、アートとか、LIFEとか~

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僕が過去と現在、ロマンティークと感じた(これから感じることも)恋や音楽、映画、アートのいろいろなことを書いていきます。

こんにちは。僕のブログ【アデュー・ロマンティーク】へ、ようこそ。

 
さて、と。今年も押し迫ってきました。12月に入ってからというもの。僕はといえば会社の、いろんな人に同じ質問ばかりしている。「今年の紅白は紅白、どっちの組が勝つと思う?」って。僕自身、そんなことには全然、興味がないくせに、いったい何でそんなこと聞くんだろううーん
 
僕のブログでは、昨年の年末は『紅白歌合戦』と称して70年代のアメリカとイギリスの、Big Nameの偉大なる曲を紅白に分けてそれぞれ交互にセレクトした。レッド・ツェッペリンやイーグルス、ディープ・パープル、オールマン・ブラザース・バンド、ポール・マッカートニー&ウィングス、スティーリー・ダン、ピンク・フロイド、キャロル・キングといった具合に。
 
そして今回は「70年代のロックを紅白に分けて」というところは同じだけど、前回とまったく同じ、というのもツマラナイから、取り敢えず、Big Nameは外した紅白歌合戦を開催することにした。タイトルは『米英対抗。70年代オーセンティック・ロック紅白歌合戦』。Big Nameでなければ何でもいいやと思いながら付けたタイトルだけど、よりによってオーセンティック・ロックってぼけー。おいおい。ロックにオーセンティックとかオーセンティックじゃないとか、そんなものあるのか、と自分が自分に突っ込みを入れてきた。
 
それなら。じゃぁ、「B級ロック」はどう?(それは今回、セレクトした曲に失礼過ぎるだろ)、「Small Name」は?(意味不明だな)、「華がないロック」は?(実体がないよね)と。いろいろと紆余曲折しながら結局、オーセンティック・ロックに決めた。
 
サブ・タイトルは「時の忘れもの」に。70年代当時、結構、人気があったり、それなりのヒットを飛ばしたりして活躍しながら(あまり活躍しなかった人も混じっているかも)、現在では忘れられてしまった(かも知れないと思えるような)ミュージシャンやバンド、その音楽に愛を込めて。僕にとってロマンティークなものであるという切り口でセレクトしてみた。
 
さて今回も。イギリス勢を紅組に、アメリカ勢を白組にして進めていこう。総合司会は。うーんうーん、小林克也にしよう、っと。そして紅組はセーラ・ロウエル、白組はマイケル富岡ということで(ほんと適当だなぁぼけー)。
 
イギリス先行は紅組から。イギリスからの素敵な贈り物。「ブルー・アイド・ソウル」(青い目のソウル、つまり白人によるソウル・ミュージックということ)なロバート・パーマーの76年の3枚目のアルバム『Some People Can Do What They Like』からタイトル曲を。曲がカッコいいのはもちろんだけど、アルバム・カヴァーも美女を前に腰の浮き方がとても軽い、ロバートの写真が素敵過ぎウインク
 

 
 アメリカ白組のトップ・バッターは78年に『Alive On Arrival』で鮮烈なデビューを果たしたミシシッピー出身のスティーヴ・フォーバートの『ロミオの歌』を。都会の中の孤独とか、そういう感じを表現させたら、やっぱりアメリカのSSWはピカ一だな。
 

 
 どんどん続けよう。
 
イギリスほんと渋いSSW、ジョン・マーティンのアルバム『Bless The Weather』からタイトル曲を。

 
アメリカ70年代のガールズ・ロックを代表したスージー・クワトロの74年のヒット曲『ワイルド・ワン』。曲もいいし、結構、可愛かったのに何で人気が続かなかったんだろうかうーん

 
イギリストム・ロビンソン・バンドの76年の名曲『2-4-6-8 Motorway』。マイノリティにパワーを与え、パンクとNew Waveを繋いだ。
 

 
アメリカサーファーに人気があった曲、シルヴァーの76年のシングル・ヒット『恋のバン・ジャガラン』。僕も昔、サーファー系のディスコで踊ったことがあるような、そんな気がする。

 
イギリス超人気アイドルだったベイ・シティ・ローラーズ。当時、男性のファンがいたかどうかは不明だけど、僕は密かに好きだったな。とにかく。一時期のベイ・シティの曲の魅力は半端じゃなかった。曲は初代ボーカリスト、レスリー・マッコーエンによる大ヒット曲であり、マジカルなPOP SONG『バイ・バイ・ベイビー』を。

📣そしてベイ・シティ・ローラーズの応援ソングとして。まるでクリームmeetsジョルジュオ・モロダーな、(ベイ・シティの2代目ボーカリスト)イアン・ミッチェル率いるロゼッタ・ストーン『Sunshine of your Love』と、(ベイ・シティの中でイジメられていた感じがする3代目ボーカリスト)パット・マッグリン&ザ・スコッティーズの『あの娘はアイドル』を。ベイ・シティ人気に便乗して、まぁまぁ人気があったライバルにはバスターとかフリントロックがいたけど、こちらは今回はUPしなかった。

 

 
アメリカ白組はマイ・ペースな感じで。ジャクソン・ブラウンを彷彿とさせるボーカルが魅力的なテレンス・ボイランの77年のアルバム『Terence Boylan』から『Shake It』を。因みにテレンス・ボイランは「ブーナ・アンド・ボイラン」というバンドで、後のスティーリー・ダンを結成するウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲントと共に活動していた。
 

 
イギリスフェアポート・コンヴェンションで活躍したサンディ・デニーの傑作ファースト・ソロ・アルバム『海と私のねじれたキャンドル』からオープニング曲『Late November』を。
 

 
アメリカイギリスのブルース・バンドだったフリートウッド・マックに加入し、70年の「キルンハウス」から「クリスタルの謎」まで、クリスティン・マクヴィーと共にマックのPOP化に貢献した(その後、マックはリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスによりさらにPOPになり超ビッグ・セールスを連発するのだけど)ボブ・ウェルチの、77年にリリースされたファースト・ソロ・アルバム『French Kiss』から『悲しい女』を。
 
 

 
イギリスアル・チュアートの名曲『タイム・パッセージ』。

 
アメリカ数々の名曲をソング・ライディングしてきたダン・ペンの73年のファースト・ソロ・アルバム『Nobody’s Fool』からタイトル曲を。アルバム・カヴァーがイカしてるよねにやり
 

 
イギリスフランキー・ミラー・バンドの75年のアルバム『The Rock』からタイトル曲。アルバム・カヴァーも雰囲気あるよなぁ。
 

 
アメリカ美人SSWとして人気が高かったヴァレリー・カーターのファースト・アルバムから『So, So, Happy』。そして。応援Songとして美人SSWの3連発を。エミルー・ハリス、ニコレッタ・ラーソン、ローラ・アラン!
 

 

 

 

 
イギリスビートルズ・ライクなソング・ライディングが魅力的。クリス・レインボウの『Give Me What I Cry Fosolid State Brain』。

 
アメリカひとりビートルズと呼ばれたエミット・ローズの70年のアルバム『With My Face On The Floor』から、タイトル曲を。

 
イギリス69年リリースのアルバムだけど。ジョアン・ケリーは「Queen Of British Blues」と呼ばれたシンガー。曲は『Someday Baby Blues』。ここまでくると、イギリスとか、アメリカとか、音楽の違いが分からなくなってくるなもぐもぐ

 
アメリカ僕が大好きなケニー・ランキンの、フリー・ソウル名盤『Silver Morning』から『Haven’t We Met』を。

 
イギリスイギリスのスワンプ・ロック。キャロル・グライムス率いるアンクル・ドッグの72年のアルバム『Old Hat』からタイトル曲を。
 

 
アメリカローウェル・ジョージ率いるリトル・フィートの、オーセンティック・アメリカーナ・ロック名盤『ディキシー・チキン』。日本のロックを代表する「はっぴいえんど」や久保田麻琴にも大きな影響を与えている。
 

 
イギリス白組のトリはハンブル・パイからソロになって76年にリリースした2枚組Live盤『Frampton Comes Alive!』を大ヒットさせたピーター・フランプトン。曲はアルバムから『Show Me The Way』。

 
アメリカ大トリを飾るのはヴァン・ダイク・パークスの傑作アルバム『Discover America』から『Bing Crosby』を。細野晴臣に多大な影響を与え、星野源率いるSAKEROCKの『トロピカル道中』のアルバム・カヴァーにそのまんま影響を与えている。さすがに。この人の音楽は「オーセンティックなアメリカン・ロック」という呼び方がとても似合う。
 

 
オーセンティック・ロックという切り分けをしたけれど、やっぱり据わりが悪かった。セレクトした音楽に統一感もまったくなく、思いついたままただ並べた感じで。実に混沌としているよね。まぁ、それはそれで。僕にとってはとてもロマンティークな音楽ばかりなので、これはこれでいいのかなと思っているもぐもぐ
 
そういう訳で今回も。紅白の勝敗は、どっちだっていいということで。
では、またね。アデュー・ロマンティークニコ