テキサスの我が家:裏庭の池その後 | texas-no-kumagusuのブログ

texas-no-kumagusuのブログ

トミオ・ペトロスキー(Tomio Petrosky、日本名:山越富夫)のブログです。

この冬に造った裏庭の池のその後を紹介します。

 

写真1:池の全景

 

1枚目の写真は2階の窓から写した池の全景です。その写真で見える通り、滝と上下2段の池で構成されています。下の写真2には滝と上段の池と、右のほうに下段の池の一部が写っています。滝山の高さは3フィート(0.9m)、滝自身の高さは2フィート(0.6m)です。上段の池は石で囲まれたひょうたん型で、奥から手前までの長さは6フィート(1.8m)、それと直交してひょうたんの幅は奥の長い方で5フィート(1.5m)、手前の短い方で3フィート(0.9m)あります。

 

 

写真2:滝と上段のひょうたん池 

 

写真3:下段の池のピンクの睡蓮   

 

上段の池は水生植物を使った生物利用型濾過器にしてあります。鯉も金魚も下段の池に入れてあります。しかし、蚊よけのために上段の池にはメノー(カダヤシ)と呼ばれる、テキサス土着の胎生メダカが入っています。胎生メダカとは卵がメスの体内で孵化して、お腹から直接赤ちゃんが出てくるメダカのことです。例えば、熱帯魚のグッピーも胎生魚の一種です。

 

この上段の池には植物を繁茂させるため、金網は張っておりません。写真2をクリックして拡大すると辛うじて見えますが、ここ数日ピンクの睡蓮が綺麗に咲いています。写真3に今朝咲いた下の池の睡蓮も載せておきます。この睡蓮は20年以上前に手に入れたのですが、ピンクと銘打っていたのに、ずっと白に近いピンクの小さい花でがっかりしていました。今年の冬に繁茂した睡蓮の根を処分して、3株だけ残して大きな池に入れたら、見事なピンクで、しかも大輪に咲いてくれました。

 

上段手前の草はテキサス土着のオモダカです。白い小さな花を咲かせ、クワイのような球根をつけます。葉の形は尖った楕円型の単純な葉です。日本のように上一枚下二枚と綺麗に3つに分かれていません。また、見えづらいですが、オモダカの間に1ヶ月ほど前に種から育てた蓮が浮葉を5枚ほど出しています。もうじき直径30センチほどある本来の蓮の葉が立ち上がって来るはずです。種から育てると今年は花が着かず、来年からになるそうです。

 

写真1の右半円型の池が本体の池です。一番長い部分は12フィート(3.7m)、それに直行した部分が7フィート(2.1m)あります。写真4は、窓の軒に吊り下げた小鳥用の餌入れにリスがぶら下がっているところです。この餌入れはリスがぶら下がると、その重みで餌口は塞がれるようにできています。小鳥は軽いので、餌口は塞がりません。リスは必死に餌を食べようとしてイライラしていますが、食べることはできません。

 

写真4:リスと池

 

写真5は下段の池の一部で、大きな錦鯉が2匹、大きめの金魚が10匹ほど、そして、最近手に入れが小さな鯉が10匹ほど入っています。竜之介と名付けた大きな鯉の1匹が写っています。この春2ヶ月ほど日本に滞在してテキサスの我が家に5月に帰ってきたので、しばらく池の手入れがおろそかになっていたのが原因でしょう、他にもいた大きめの錦鯉2匹が死んでしまいました。そのための補給で、小さな鯉をまた入れたのです。アライグマに魚をやられないように、下段の池には金網が張ってあります。アオサギやヨシゴイ避けにもなっています。


 

写真5:竜之介と大型の金魚と小さい鯉

 

 

日本から帰ってきたときには池の水はアオコで濁っていたのですが、強力な紫外線を管の中に水を通して当てる装置を備え付けたら、見る見る水が透明になってくれました。この装置は、水中の雑菌も処理してくれるので、水質が健康に保てます。

 

この池にはチェッカーフラッグのような模様をつけ縦に一本縞が入ったチェッカード・ガータースネークという30〜50cmほどの可愛らしい無毒のシマヘビの一種が大小2匹ほど住んでいて、時々人の気配で大慌てで水に飛び込んでいきます。また、魚用の浮き餌をばら撒くと、匂いを嗅いでそれを食べに出てくることもあります。日本の龍神のご本体は蛇だそうで、なるほど蛇は水辺が好きなようです。昔雨乞いに龍神は大活躍したのでしょう。

 

龍神に命をもらう梅雨かな

 

異国にて想いを託す錦鯉