去年の4月11日に最初の畝づくりを始めた自然農で

野菜づくりも2年目に入りました。

 

去年と一番違ってるのは、新しい畝を立てたこと。

 

今の場所から少し離れた所のやはりJさんの土地を借りて

4つ畝を立てました。

 

土地が長方形でないのでそれに合わせた感じです。

長方形の2畝は130㎝×480㎝、左の畝は幅がだいぶ狭く

なっています。

一番手前の畝が220㎝×300㎝です。

 

 

去年はジャノヒゲが多くて根っこから除去したのですが、

今回の場所は3・4年前までほかの方が使ってて、

やめるときに草押さえのために表面にシートや板を全面

しきつめてあったので、ジャノヒゲ以上に除去に手間取りました。

 

というのは、シートの上に土が溜まりそこで芽生えた草が

劣化したシートを突き破って根を張ったので表面をはがすと

上から葉っぱと土、シート、根っこと土が一緒くたに

はがれてきます。

 

草の多くが単子葉のひげ根で1つの株が大きいのです。

そのひと塊りから一番下の土だけをノコギリ鎌の背で叩いて

落とします。

 

写真はそのようにして土を落として廃棄するために

集めたものです。

 

本来は自然農では 土を耕したりはしません。

土の表面下には「亡骸(なきがら)の層」という、植物や小さな

動物の死骸、そこに宿る微生物が住んでいる層があります。

耕すことはそこの豊かな層を壊してしまうからです。

 

でもシートと根っこがくっついてしまっていては、そこに

新たに種を下ろすことはできません。

 

時間を作って何度も通い、やっと昨日4畝が完成しました。

 

どうして新しい畝を立てたかといえば、もう少し1つの

作物の収穫量が欲しいと思ったからです。

 

1年やってみて、自然農では「地力がつく」まで数年はかかり、

それまでは収穫量や作物の大きさが小さいと思われるのです。

 

「地力がつく」というのは、先ほどの「亡骸の層」ができて

土が豊かになることです。

 

去年より少し広い畑で、今年はさまざまなイモ類、マメ類を

育てたいと思っています。

 

マメ類では、去年の10月末から11月初旬に種を下ろした

ソラマメ、スナップエンドウが成長中で、スナップエンドウは

2種類下ろしたうちのそれほど背が伸びていない方に

実をつけてるのがあって、昨日10個ほど収穫しました。

 

もう一方はぐんぐん成長中で、実をつけ始めたのもあって

これから次々に収穫!できると思います。

 

昨年全く実のできなかったエダマメにも再挑戦、ダイズや

アズキも予定しています。

 

イモ類では、3月半ばに男爵とキタアカリの種イモを

植えました。

 

そして、昨年の12月初旬〜中旬にかけて収穫したニシユタカを

10個ほど種イモにして植えました。

 

自然農では、「生命をつなぐ」ということも大きな目的で、

今年収穫したものからその種やイモを下ろして次の世代を

育てます。

 

ニシユタカはまさにその第一号で、昨日その中のいくつかが

芽生えたのを見てとてもうれしかったです。

 

次は、現在土の中深くに保存しているサトイモもそれを

掘り出して今月末〜来月初め頃植える予定です。

 

サツマイモは今までで一番美味しいと思っているベニハルカの

つるを自然農仲間に一緒に購入するよう頼んであり、今年は

自家製のベニハルカが食べられそうです。

 

ベニハルカは、今年の正方形に近い畝に植えるつもりです。

 

去年は長くて13㎝だったニンジンや葉っぱがちょっとも

大きくなっていない(のでまだ土の中の)タマネギも

新たに種を下ろしました。

 

昨年の種を採ってあるササゲ、マクワウリ、トウモロコシ、

カボチャなど、これから順に種を下ろしてゆく予定です。

 

畑に行くと、どうしても作業に集中してしまい、それぞれの

作物の生命というところに気が行かないのですが、今年は

じっくり落ち着いて生命の営みにも目を向けたいと

思っています。