昨日見てきました。
「泣ける映画」ということで、私もたくさんじーんと
来させてもらいました。
父と子の物語って珍しいんじゃないでしょうか。
母と子ならたくさんありそうですが。
そしてあまりにも濃い父子のお話にわが身を振りかえり、
自分は薄いなあと思ったものです。
それは熱情が薄いタイプの父だからと思ったものです。
さて、いい映画では役者さんもそれぞれピッタリです。
主役の役所広司さん、菅田将暉さんの父子の濃いやりとり、
菅田さんと妹役の森七菜さんとの兄妹っていいなあ、
最後の方で母親をしっかり主張した坂井真紀さん、
どうしてこんなにも存在感があるのだろうか田中泯さん、
坊主頭が菅田さんとそっくりな弟役の豊田裕大さん、
こんなお医者さんいる益岡徹さん。
私、森七菜さんって知らなかって、モリナナナって
インパクトある名前だと思ってたらナナさんでしたね。
歌手もされているようで才能あるんですね。
小川の近くの草原で賢治にお話を書いてとねだるシーンは
よかったです。
臨終のシーンも自然でしたね。
菅田さんは、とにかく昨年の大河ドラマで源義経を見て、
こりゃ魅力的な役者さんだなあと思ってました。
坂井真紀さんも名前は聞いたことありますが、初日の
舞台挨拶で、自分の名の真紀の「真」には「まっすぐに
生きてほしい」という親の願いが込められてるそうで、
それだからか、小学生の頃新たに担任になった先生が
クラスの全員に自分(その先生)のよくないと思うところを
書きなさいというときに、他の生徒は忖度して書かな
かったのに自分だけが書いて後から呼び出しをくったという
話をされて、気に入ってしまいました。
坂井さんのそんな根っこのところを監督はしっかり見ていて
お母さん役にしたのかなあ。
役所広司さんは今更何かを言う必要ありません。
父子を中心とする家族のお話だと思うのですが、宮沢賢治
という人がいつも人のためと思って生きたことが
伝わります。
賢治の臨終シーンで「アメニモマケズ」が使われたのは
よかったです。
そしてラストの電車のシーン、これもよかった。
子どもたちにどこまで行くか尋ね、永遠に旅することを
聞いて、父が「ありがとうでやんす」。
「ありがとうでやんす」は賢治もいっぱい言いますが、
心がほのぼのします。岩手弁(花巻弁?)、どんな時代に
なっても、人の口から出てくる「ありがとうでやんす」
なくならないでほしいなあ。