今発売中の芥川賞受賞作品掲載「文藝春秋」に、この
タイトルで特集記事があります。
慶應義塾大学教授で百寿総合研究センター長の新井康通さんの
執筆です。
100歳以上の人を「百寿者」、105歳以上の人を「超百寿者」、
そして110歳以上の人を「スーパーセンチナリアン」と
呼ぶそうです。
昨年度、日本の百寿者は9万人を超えたそうです。
スーパーセンチナリアンは141人だそうです。
ただ、百寿者でも、介護を受けず寝たきりでもない
自立した日常生活を送っている人は2割ほどだそうです。
その2割の方たちを対象に調査研究されています。
そこでわかってきたことがいくつかあって。
寿命を決める要因には、遺伝的なものと後天的なものが
あって、遺伝的要因は20〜25%、後天的な要因が
75〜80%だそうです。
後天的な要因とは、食事や睡眠などの「生活習慣」です。
まず、百寿者の多くは「糖尿病」でないことだそうです。
そして、「動脈硬化」も少ない。
糖尿病ではなく、肥満でないことが百寿者の共通の特徴です。
中年の頃から、「腹八分目」を心げている人が多いようです。
動脈硬化の少なさは喫煙率の低さと関係があります。
心機能の衰えが遅いのです。
ここでカギとなるのが「慢性炎症」です。
これは、ウイルス感染や怪我などの「急性炎症」とは異なり、
例えば肥満者の蓄積された内臓脂肪から炎症物質が大量に
分泌され、それに反応して免疫細胞が過剰に活性化して
慢性炎症になります。
次に「免疫老化」です。
これは加齢に伴ってリンパ球などの免疫細胞が老化すること。
免疫機能が低下するので体の至るところで微弱な炎症が
起こります。
そして「細胞老化」です。
細胞老化が蓄積されるとそこから炎症性サイトカインなどの
炎症物質がたくさん分泌されます。
動脈硬化になると、その部分に免疫細胞が反応して慢性的な
炎症反応が起こります。
また、腸内細菌叢のバランスが乱れると免疫機能が低下し
慢性炎症が起きます。
慢性炎症を抑制するためには、日々の運動や食事が大事になります。
炎症を抑える作用が確認されているのは、
青魚などに含まれるEPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸です。
EPAやDHAをよく摂取している人の歩行機能がよいことも
確認されています。
そして、タンパク質の摂取も重要です。
現在の百寿者は肉食の人が少なく(昔は魚がメイン)比較できないので
肉、魚、どちらがいいかの検証はされていませんが、良質な
タンパク質を摂るのが大切です。
また、百寿者には果物好きが多いようです。
果物は野菜のようにしっかり噛まなくても食べられること、
ビタミン類やミネラルの摂取になり、抗酸化作用があること
などに加え、加齢とともに鈍化する味覚の中でも甘みの
感覚は保たれるので、好んで摂られています。
「噛む」(咬合力 こうごうりょく)ことも大切です。
バラエティーある食生活には咬合力が必要です。
日本の伝統食は健康長寿食です。
ただ、塩分の摂りすぎには注意です。
あと、百寿者には、性格的に社交的でくよくよしない、
前向きな方が多いようです。
30代、40代で、老化など関係ないと思ってるあなたも、
まず「腹八分目」、よく噛んで食べ、運動やおしゃべりを
楽しむ、スーパーセンチナリアンへの第一歩を歩み
始めましょう。
ひとのことより、自分か。
「腹八分目」が一番難しいかも。