私たちは今や生活にスマホは欠かせません。

 

「スマホ無しには生きてゆけない」という声は普通に聞きます。

 

なぜ、スマホはドラッグのように頼らなければならない

存在になったのでしょう?

 

それにはドーパミンという脳内の伝達物質が関わっている。

よく、報酬物質と言われるが、実はそれ以前にそのことへの

集中を促す物質なのだ。

 

おいしそうなものを見ると、ドーパミンが「それを食べる」ことに

集中させ、私たちは手に取って食べる行動に集中する。

それが実際においしかった時は、エンドルフィンという物質が

出て満足するわけだ。

 

では、どんな場合にドーパミンは出るのだろうか?

人の進化の過程で、周囲の環境を理解すること、そのために

新しい情報を探そうとするようにドーパミンを発達させてきた。

 

「新しい場所に行ってみたい」「新しい人に会ってみたい」

「新しいことを体験してみたい」、このような欲求で新たな

可能性を求めて移動するのだ。

 

そして、このドーパミンは実際に報酬を得られる物質でなくて、

その期待が持てる場合にも出てくるのだ。

それどころか、確実に起こることより、不確かな場合の方が

より出されるのだ。

 

ギャンブルで、「次こそは勝てるはずだ」と期待してやめられなく

なるように、スマホの着信音を聞くだけで、「大事かもしれない」

ことへの欲求を感じて、スマホを手に取ってしまう。

 

ゲーム会社、スマホメーカーに限らず、ソーシャルメディアの

企業でも、脳科学や行動科学の専門家を雇って、そのアプリが

極力効果的に脳の報酬システムを直撃し、最大限の依存症を

実現する(金儲けにつながる)ことを狙っている。

 

私たちの脳はハッキングされたようだ。

 

だからIT企業のトップは、自ら規制をかけている。

アップル社の創業者スティーブ・ジョブズは、iPadはそばに

置くことすらしない、自分の10代の子供はiPadを使っても

よい時間を厳しく制限した。

 

ビル・ゲイツは子供が14歳になるまでスマホは持さなかった。

フェイスブックの「いいね」機能を開発したジャスティン・

ローゼンシュタインは本来は保護者が子供のスマホ使用を

制限するためのアプリをインストールし、自分に制限をかけた。

 

彼らは自分が開発したものが「度を越している」と気づいたので

自ら制限をかけたわけである。

 

IT企業のトップたちと同じように自分や家族に制限をかける

ことができるかどうか、大事な分かれ道になりますね。