7月号をお届けしたとき、小2S君のパパがそう言われました。

 

「S君だけじゃなく、ほとんどの子がそう言われますよ。」

実際、「うちの子、文章題は得意なんですよ。」は

ほとんど聞いたことがありません。

 

まあ、得意でも自慢してるみたいで言いにくいですけど。

 

とにかく、困り顔でよく言われます。

 

その時は、基本的に問題慣れしていないから、と答えて

きましたが(それは大きな要素だと思います)、少し前の

「デジタルで変わる子どもたち」を読んでいて思った

ことがあります。

 

英語学習で初期に行われる表現に、

I am 〜. とか My name is〜. とか This is 〜.が

あって、2人でその会話の練習をするのだけど、

お互いに名前なんか知っているから現実味がなくて

興味が持てません。

そんなことが書かれてありました。

 

なるほどね。

 

1年生のたし算の文章題の問題。

 

水槽にこちらの方から3匹、別の方から2匹同時に

入れる状況って、まずないですね。

「合わせて何匹でしょう?」

 

それに式を立てなくても、数えれば5匹。

 

左側にリンゴが1こ、右側にリンゴが3個、

「合わせて」いくつ?

 

左側にチューリップが2本、右側にチューリップが4本、

「ぜんぶ」で何本?

 

「合わせて」と「ぜんぶで」は、たし算って教えるん

ですけど、分かれてあるのがどちらかといえば不自然です。

 

カードを10枚持っています。友だちに3枚あげたら

何枚になるでしょう?

 

まあ、そんなに気前のよい子はいないかも。

だいたいカードは集めるのが楽しくてやってるのに、

わざわざ減らすことしないかなあ。

 

時速40kmの車で12分進むと何km進めますか?

(ちなみにこの問題は6年生の)

 

途中、信号機とか一旦停止って全然ないの?

 

ツッコミ出したらキリがありません。

でも、案外そのときの子どもにはその問題の状況が

まったく理解できていないかもしれません。

 

なんでそんなことに答えなくちゃいけないのか

わからないのかもしれません。

それもわざわざ式にしてから。

 

一般的には、問題に答えさせられることを重ねて

いくにつれ、そのような状況設定にも慣れていくんで

しょうねえ。

 

わが子がつまずいた問題を、その式が立てられるか

立てられないかの判断だけでなく、そのような

側面から見てみるのもおもしろいかも、です。

 

さて、時速40kmの車で12分進むと何km進みますか?

そそっかしい人および公式に当てはめたがる人は

40✖️12=480 で、小学生なら、答え480kmと書きます。

 

480kmがどれほどの長さなかの実感がないので

いたしかたありませんね。