先日、図書館に「脳と森から考える日本の未来」を

返却しに行ったとき、この本が目に留まりました。

 

タイトルがいいですね。

誰が何と言おうと自分は守り抜くという著書の

強い思いが込められています。

 

このタイトルに惹かれ、以前から林業のことが

気になっていたのでさっそく借りました。

 

著書は、大分県日田市で林業を営む田島山業の

社長、田島信太郎さんです。

 

田島山業は、鎌倉時代から代々受け継がれてきて、

現在の林業を取り巻く厳しい状況でも

「血」でつなぎ生業としています。

 

この本の中には幾度となく林業の特殊性、

「超長期」産業であることが語られています。

 

主にスギやヒノキを育てていますが、植林してから

利用可能な木に成長するのに、5〜60年かかります。

 

自分が植えた苗木が売れる頃には、ほぼ自分が

いないというお仕事です。

 

自分が伐採する木はおじいちゃんが植えた木々です。

「血」でつなぐというのは、そういう意味でもあります。

 

その間、家屋もそうですが、電柱などはほとんど

コンクリートに代わっています。

 

1ドル360円だったのが、100円ちょっとになっています。

 

先がほとんど見えない状況で苗木を植え、育てています。

 

植林してからは、周りに生えてくる草木を取り除く下狩、

成長のよくない木を伐採、まっすぐ育つように枝打ち、

35年後くらいまでに間伐をして、高さ30m、直径0.3mになる

50年後くらいにやっと伐り出せます。

1haあたり約3000本植林して、主目的の商品になるのは

750本くらいです。

 

子育ても、一般的には20年と、長いようですが、成長後の

姿が見られます。

親が望んだ様な姿かは別として。

 

この本では、林業を守っていくための現場からの提案が

いくつかなされています。

主に政策面での提言ですが、

私たちも林業にもう少し興味を持ちたいですね。