夏みかんちゃんの場合
仮称夏みかんちゃんが教室に入ってきたのは
中学1年生の9月でした。
数回の教室で、学力に関しては
「ちょっとしんどいなあ」という判断をしました。
主に数学と英語でしたけど、
単にできないというだけでなく、
こちらの質問に対する答えが
「明後日の方から来る」
つまり、予想もつかない的外れな場合が
何回もあり、国語力もないなあという感じでした。
救いは、夏みかんちゃんが勉強できないことへの
劣等感というものを持ち合わせていなかったこと。
返事は常に明るく「はい!」
計算はひと通りできてましたし。
ただ数学では、計算以外は(って、ほとんどじゃん)
???が多かった。
こちらも基本的なことは何度もくり返して確認
するんだけど、そのうち授業は進んでいくので
なかなか追いつかない状態が続きました。
もちろん定期テストでは、数学は50点
とれないことが多かった。
ここでやったことは必ず家でもう一回確認するように
話していたのだけど、なかなかやってなかったようで。
そんな状態が1年くらい続いて、
ある日に今までのように前回やったのと全く
同じプリントをやったら、全部正解!
どうやら、あまりにしつこく言われるので
家でしっかりできるようにしてきたらしい。
わたしも嬉しかったので素直に褒められたし。
たぶんわたしの嬉しい気持ちもわかったんでしょうね。
それからは、前回やったのと同じプリントでは
ほとんどできるようにしてきました。
そして、驚いたことに、
その次の2学期の定期テスト、数学で80点!
今まで、勉強のしかたが分からなくて平均点
そこそこの子が80点オーバーは何人も
いたんだけど、あそこまでできなかった子が
80点とは!
結果的にいうと、数学で80点オーバーは
この1回だったけど、中3の学年末でも
76点とれるようになったんだね。
そして、これは中3の2学期期末テストだったと
思うけど、理科でも80点オーバー!
勉強に対する意欲も出てきたようで、
通常は市内の5校への進学希望の子しか
やってこなかった、他府県の公立高校入試の
英語長文問題全文和訳もやると言って。
中3の夏休み以降にそれをやり始めて、
初めはひどい和訳で。
(ほとんどの子がそうなんだけど)
でも、「継続は力なり」だね。
年が明ける頃には、けっこうましな和訳になりました。
夏みかんちゃんが教室に入って来た時、
「公立高校への進学はキッツイなあ」という
わたしの判断を見事ひっくり返してくれて
ある公立高校に見事合格!
英語の長文問題も全部答えられたそうです。
三十数年間の中学生へのサポートの中で
こちらも生徒たちからいろいろ学ばせて
もらったけど、夏みかんちゃんからは
「誰にだって十分伸びしろはあるよ」
わたしが子供たちをみる上での
たいへんな宝物をもらいました。
「やることを変えてみること」
「いいと思ったら続けること」
もし君がちょっとだけいる、
ほとんど勉強してないのに450点オーバーできちゃう
そんな子ならムダな話だったかも。
でもほとんどは以前の夏みかんちゃんのお仲間?
夏みかんちゃんに続いていこう!
読んでくれてありがとう!