ワタクシたびたび、兄のこーじくんに「お前は小さい頃からシブい曲がすきだな」っと言われます。そういわれてみると、小学校の卒業アルバムの「好きな歌手」セクションには、わたくしひとりが「オフコース」と残っています。とくに当時の俗にいう「アイドル」なんてきいてると、家族のひとたちに、「お前、歌でも歌うんか?」などと馬鹿にされる為、見るテレビはいつも大人の人間模様を描いた物ばかりだった。そのためか、男と女の「恋愛」を描いたものや、家族の「絆」を当時の社会に上手に当てはめて描いたドラマの主題歌などが好きだった。「恋ってなんだろう?」と、つぶやいていた時期と平行に「大人の恋」に憧れていた頃よく聞いていたソングは、数えきれない程あります。
当時のワタクシの家には、われらガキンチョ(実はワタクシだけだったらしい)が入ってはいけないと言われるカウンターバー付きの応接室があり、バーの中には、父親のお宝=沢山のごっつい35mmカメラ、8mm映像フィルム&カメラ、世界中のお酒、そしてレコード板&プレイヤーがあり、いたずらで毎日をすごしていたワタクシにとっても「お宝の部屋」でありました。その中で一番魅力だったのは、薄っぺらの円盤プラスティックの溝に優しくダイヤの針を置くと曲が流れるという、当時のワタクシにとってとても「デリケート&不思議」なレコードプレイヤーでした。今から考えると、イタリヤ、スペイン、フランス、アルゼンチン(春パパはタンゴが上手だった)などとワタクシにはほど遠い「外国」のレコードの中に、いくつか国産のレコードもありました。
家族みんながお買い物にいっている時の応接室でのひとりの時間が、ワタクシにとって、唯一の「大人を感じれる時間&空間」でありました。「いい子にしてますね~、いってらっしゃ~い」と、手を振って彼らを見送り、ゲートを必要以上にロックする、そうすれば車が帰って来た時に、レコードの片付けの時間がかせげる。もちろん家族はワタクシが何をしていたかなんて全部分かっていたらしいが、知らない振りをしてくれていたすてきな家族に感謝♡
音楽は、よくも悪くもその当時のフィーリングやシーンが脳みそに深く刻まれる、すてきな「魔法」のひとつでもあります。

ということで、初回の「テット懐メロ集」は、境マチャアキの「メリーゴーラウンド」81-82年に放送されていた「キッド」の主題歌で、今知りましたがワタクシのよく聴いてる寺尾聰さんが作曲です。ムカイちゃんなら知ってるかな? ワタクシ、涙が出そうになるほど懐かしいです。 やっぱり、マチャアキの方がいいかな。


http://www.youtube.com/watch?v=EFu5vgZg3ps&NR=1

http://www.youtube.com/watch?v=3e_SkkVtbEI&NR=1