昨日はエアコン掃除➡区役所➡映画鑑賞
これ、番宣してるときから観たかった‼

(画像拝借)
二階堂ふみちゃんと長谷川博巳さん
この映画は近場でやってなくて
しかももうそろそろ終わる予感
初めておとずれる『テアトル梅田』
梅田ロフトの地下です

パパは絶対嫌がるだろうしお一人様決定
準備万端

映画の感想の前に
ラストシーンで二階堂ふみちゃんが
茨木のり子さんの詩を朗読します
『わたしが一番きれいだったとき』
茨木 のり子
わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした
わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達がたくさん死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった
わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差しだけを残し皆発っていった
わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしの心はかたくなで
手足ばかりが栗色に光った
わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり
卑屈な町をのし歩いた
わたしが一番きれいだったとき
ラジオからはジャズが溢れた
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった
わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった
だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのようにね
この映画で工藤夕貴さんが
ふみちゃんの母親役で出ていましたが
やっぱり演技上手いね
戦争が終わる少し前のお話ですが
結婚する年齢なのに
このまま『愛』を知らずに死んでいくかも
19歳の娘役のふみちゃんの刹那
お隣は徴兵を逃れたエリート銀行員で
妻子は疎開中
身の回りのお世話をするうちに
長谷川さん演じる
妻子持ちの男性に心惹かれる
尋常でない時代に
若い娘のやりきれない思いを
隣に住む男性は妻子ある人だけど
いてくれて良かったと
お母さんは呟きます
『本来なら許さないけど
里子をどうぞよろしくと
言ってしまいそうになる
でも、気を許してはダメ!
自分から好きだと言ってはダメ!』
このセリフが恐いほど解る
戦争というのは人を狂わせる
妻子ありながら
長谷川さんもふみちゃんに惹かれていく
濡れ場もありますが
エロく見えないのが
時代背景なのか、監督の表現力なのか
二人が結ばれて数日後
終戦を迎える訳ですが
ふみちゃんは好きになった妻子ある男性に
こう呟くのです
『私の戦争はこれから始まる』
一番きれいだったときが『戦時中』
哀しくて切ないね
これから一番きれいな時がくる娘達世代
無駄にしないでね
幸せだと思ってね
テアトル梅田は狭い映画館
開演は14時半でしたがそこそこ満席
本当にこの映画を観たいと思う人が
訪れる映画館なんでしょうね
これ、番宣してるときから観たかった‼

(画像拝借)
二階堂ふみちゃんと長谷川博巳さん
この映画は近場でやってなくて
しかももうそろそろ終わる予感

初めておとずれる『テアトル梅田』
梅田ロフトの地下です

パパは絶対嫌がるだろうしお一人様決定

準備万端

映画の感想の前に
ラストシーンで二階堂ふみちゃんが
茨木のり子さんの詩を朗読します
『わたしが一番きれいだったとき』
茨木 のり子
わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした
わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達がたくさん死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった
わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差しだけを残し皆発っていった
わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしの心はかたくなで
手足ばかりが栗色に光った
わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり
卑屈な町をのし歩いた
わたしが一番きれいだったとき
ラジオからはジャズが溢れた
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった
わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった
だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのようにね
この映画で工藤夕貴さんが
ふみちゃんの母親役で出ていましたが
やっぱり演技上手いね
戦争が終わる少し前のお話ですが
結婚する年齢なのに
このまま『愛』を知らずに死んでいくかも
19歳の娘役のふみちゃんの刹那
お隣は徴兵を逃れたエリート銀行員で
妻子は疎開中
身の回りのお世話をするうちに
長谷川さん演じる
妻子持ちの男性に心惹かれる
尋常でない時代に
若い娘のやりきれない思いを
隣に住む男性は妻子ある人だけど
いてくれて良かったと
お母さんは呟きます
『本来なら許さないけど
里子をどうぞよろしくと
言ってしまいそうになる
でも、気を許してはダメ!
自分から好きだと言ってはダメ!』
このセリフが恐いほど解る
戦争というのは人を狂わせる
妻子ありながら
長谷川さんもふみちゃんに惹かれていく
濡れ場もありますが
エロく見えないのが
時代背景なのか、監督の表現力なのか
二人が結ばれて数日後
終戦を迎える訳ですが
ふみちゃんは好きになった妻子ある男性に
こう呟くのです
『私の戦争はこれから始まる』
一番きれいだったときが『戦時中』
哀しくて切ないね
これから一番きれいな時がくる娘達世代
無駄にしないでね
幸せだと思ってね
テアトル梅田は狭い映画館
開演は14時半でしたがそこそこ満席
本当にこの映画を観たいと思う人が
訪れる映画館なんでしょうね