月に一度、豊中からいらっしゃるお客様

『舞ちゃん』というひと

本当は『舞ちゃん』というお名前ではありません

実際のお名前はもう忘れてしまいました(笑)

彼女はご自分の事を

『舞ちゃんね、』とおっしゃい、

『私』という一人称は使われません

御歳67歳

けっこうな熟女さまです

お孫さんもいらっしゃいますが、現在は独身です

お仕事はカラオケ喫茶の経営です

全身から『女性』が匂います

『女性』を武器にして生きています

テツコはもうすぐ50歳

でももうすでに立派なおっさんだ・・・

こういう、多分死ぬまで『女性』な人って

実はとっても苦手・・・

お店のお客さん(男性)の話とかを甘えた声で

『舞ちゃんね、本当はなんとも思ってないのよ~』とか

『舞ちゃんね、そんな気持ちはないのよ~』とか

あげくのはてに毎回お店に滞在中、

一度はお手洗いにいかれるのですが、その時必ず

『テツコさ~ん、舞ちゃんオシッコ~!!!』

・・・って恐ろしく品のない言葉を口にする

毎回、これがとても苦痛泣く

叫びたくなる

『貴女、一体幾つ?』



私の母も死ぬまで『女性』

今日も私に『私が死ねばいいんやろ?』とか

『死んでやる』とか、『もう死にたい』とか

きっと父が生きてる時も父にそう言い続けたんやろなガクリ

今は私が父の代わり

『死ぬ』という言葉で相手の気を引こうとする

明日、多分死んでいないと思うけど

私は眠りにつくまで、そして目覚めても

頭をもたげるモヤモヤな気持ち

覚えておこう・・・

私は娘に絶対に言わない

悲しませたくないから

母が小さい思いやりに目覚めてくれることは

この先無いかもしれない

先の見えないトンネルはこの先も続くのかな・・・