中国シャドーバンキング大手、5.4兆円不足-「深刻な支払い不能状態」
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8月に懸念が表面化した中植企業集団、投資家に書簡で説明
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流動性が枯渇、資産売却で回収可能な額も少ない見通し-書簡
経営難にあえぐ中国の巨大シャドーバンキング(影の銀行)グループ、中植企業集団は、364億ドル(約5兆4000億円)の資金が不足し「深刻な支払い不能状態」にあると投資家に説明した。資金繰りにいかに窮しているかが示唆される。
中植は投資家に送付した22日付の書簡で、流動性が枯渇し、資産売却で回収可能な額も少ない見通しだと明らかにした。ブルームバーグ・ニュースはこの書簡を確認した。
中植は傘下企業が組成した高利回りの信託商品で支払いが履行されず、8月に懸念が表面化。同社の資金難は、不動産危機と景気低迷に取り組む当局者の課題をいっそう困難にしている。
北京を拠点とするチャイナ・ビジョン・キャピタルの創業者、孫建波氏は「政府が支援に介入せざるを得ず、オープンで公正なアプローチによって資産売却が行われることを確実にするだろう」と述べた。不良資産は一般的に7割のディスカウントで売却されると指摘した上で、「投資家にとって、極めて高くついたレッスンだ」と語った。
この書簡によると、中植の負債総額は4200億-4600億元(8兆8000億-9兆6000億円)に上ることが会計監査で判明。これに対し、資産は2000億元しかないという。
同社は創業者の解直錕氏が2021年に死去し、幹部が相次ぎ退社したため内部管理がうまくいかなくなったと書簡で指摘。「自己救済」のこれまでの取り組みも期待通りの成果には結びつかなかったと説明した。
中植はコメントの要請に応じなかった。同社はこれまでに、長期化が見込まれる再建プロセスを実行するためKPMGを起用した。
中植の経営難は、富裕層の個人に影響が及ぶ公算が大きい。同社のようなシャドーバンキングは緩い規制しか受けず、個人の資金を集めて融資を提供したり不動産、株式、債券、商品などに投資したりしている。中植とその傘下企業はここ数年、競合の信託がリスク縮小に動く中でも、問題のあるデベロッパーに対して融資を拡大し、中国恒大集団などの企業から資産を買いあさっていた。
おっと!
いよいよ、中国シャドーバンキング大手の「中植企業集団」が危なくなってまいりました!
今年8月に傘下の「中融国際信託」で高利回りの信託商品で支払いが履行されなかったんですよ~。
詳しくはコチラ↓
当然、親会社である中植にも不審の目が広がっていました。
そんな中、
>中植企業集団は、364億ドル(約5兆4000億円)の資金が不足し「深刻な支払い不能状態」にあると投資家に説明
なんと!
5兆円以上の債務超過に陥っており、
(♯`ハ´) 「借金の支払い不能アルネ!」
と表明したようです。。。
>同社のようなシャドーバンキングは緩い規制しか受けず、個人の資金を集めて融資を提供したり不動産、株式、債券、商品などに投資したりしている。
当然、債権者(個人や地方政府など)に及ぶ影響が注目ですなぁ~。
見事なバブル崩壊となりそうwww