シャドーバンキング大手傘下が支払い遅延アルネ! | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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中国シャドーバンキング大手を投資家不安視-傘下企業の支払い遅延で

  • 中植の傘下企業が組成した信託商品で支払い不履行-顧客が公表

  • 420兆円規模の信託業界の健全性巡る懸念強まる公算大

 中国最大級の資産運用会社の一つである中植企業集団を巡る懸念が、同国のシャドーバンキング(影の銀行)業界の健全性に対する新たな不安を引き起こしている。

 中植の傘下企業が組成した高利回りの信託商品で支払いが履行されなかったと、顧客3社が11日遅くに開示した。中植の運用資産は約1兆元(約20兆円)。傘下の信託会社の一つである中融国際信託は昨年、回復を見込んで不動産プロジェクトの権益を取得していた。

 

 支払い遅延で、中国の2兆9000億ドル(約420兆円)規模の信託業界の健全性を巡る懸念が強まる公算が大きい。信託会社は、商業銀行や投資銀行、プライベートエクイティー(PE、未公開株)、ウェルスマネジメントのそれぞれの特徴を備えている。個人の貯蓄を集め、融資の提供や不動産、株式、債券、商品への投資を行っている。

 投資家の間では中国の経済と金融市場の状況について既に懸念が強まっている。中国有数の不動産開発業者である碧桂園は、先週7日の利払いを履行できず、デフォルト(債務不履行)回避のための猶予期間が30日を切った。中国の新規融資は7月に2009年以来の低水準に落ち込んだ。

 中国当局はこの数年間で信託業界への懸念を強め、規模の抑制を目指してきた。同業界はかつて、中国の富裕層に高いリターンをもたらす安全な投資先と受け止められていたが、この数年間は特に不動産関連の投資で支払いの不履行が起きている。

 14日の取引で中国株は下落。CSI300指数は昨年10月以来の下げを拡大。人民元は今年の最安値に向かって下げた。

 

 南都物業と金博が中融国際信託による支払い遅延について最初に公表したのは11日夜。カーボン製品メーカーの金博は上海証券取引所に提出した資料で、支払いの滞りは中融国際信託の信託商品に投資された6000万元と関連するものだと説明した。中植は中融国際信託の第2位の株主で、出資比率は約33%。

 11日には別の上場会社も、中植の傘下部門から購入した信託商品の一つで今月の支払いが遅れており、回収するため法的措置を取ると明らかにした。

 中融国際信託はウェブサイトに掲載した資料で、同社が業務を継続できなくなったとする偽の書簡がソーシャルメディア上に出回っていることを認識しており、当局に報告したと明らかにした。

 データプロバイダーのユーストラストによると、中融国際信託だけで270商品、総額395億元が年内に償還期限を迎える。これら商品の平均利回りは6.88%と、銀行がベンチマークとしている1年物預金金利の1.5%を大きく上回る。

 中植は創業者の解直錕氏の下、信託会社やPE、ウェルスマネジメントの事業を抱える巨大な金融持ち株会社に成長したが、同氏は2021年に心臓発作で死去した。

 

 

>中植の傘下企業が組成した高利回りの信託商品で支払いが履行されなかったと、顧客3社が11日遅くに開示した。

 

 ほほう~。

 

 中国内で最大規模の投資信託会社「中植企業集団」傘下の「中融国際信託」で信託商品の支払いが出来なかったらしい。

 

 当然、親会社である中植に対する信用不安も広がるよねぇ~。

 

>傘下の信託会社の一つである中融国際信託は昨年、回復を見込んで不動産プロジェクトの権益を取得していた。

 

 支払い不能に陥った中融とやらは、不動産に資金をつぎ込んでおり・・・

 

 不動産バブルが弾けたため、投資に失敗しているんだろうな。

 

>同業界はかつて、中国の富裕層に高いリターンをもたらす安全な投資先と受け止められていたが、この数年間は特に不動産関連の投資で支払いの不履行が起きている。

 

 中国では、このようなノンバンク(シャドーバンキングとも言う)の融資が異常に多いと言われています。

 

 高金利につられて投資していた中国内の富裕層や地方政府が投資した結果なんだけど・・・

 

 信用不安って一気に広がるからねぇ~。

 

 中国経済の行く末が気になりますなぁ~w