イスラム組織ハマスがイスラエルに大規模攻撃! | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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イスラム組織ハマスがイスラエルに大規模攻撃、これまでの経緯は

 

 ガザ/エルサレム(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日、大規模な奇襲攻撃を実施し、数百人のイスラエル人が死亡した。これを受けて、イスラエルは8日、報復の空爆を行い、正式に宣戦布告した。

 イスラエルのネタニヤフ首相はハマスによる攻撃の直後、ビデオメッセージで、「我々は軍事作戦ではなく、戦争状態にある」と述べた。ハマスは大量のロケット弾を撃ち込んだほか、武装集団をイスラエルに送り込み、多方面にわたる前代未聞の攻撃を行った。

 

何が起きたのか

 現地時間7日午前6時半ごろ、多くのイスラエルの人々が眠っていたと思われる時間にロケット弾がイスラエル上空に飛来した。サイレンはテルアビブの地域でも聞こえた。

 イスラエル国防軍(IDF)によれば、ハマスのメンバーが陸海空からイスラエルに侵入した。パラグライダーを使ったものもいたという。

 イスラエル軍によれば、イスラエルに向けて発射されたロケット弾は約2200発。ハマス側は5000発を発射したとしている。2014年に起きたイスラエルとハマスとの戦闘では、ガザからイスラエルに向けて50日間で約4000発のロケット弾が発射されていた。

 

 

 ハマス軍事部門のデイフ司令官は今回の作戦を「アルアクサの嵐」と呼び、イスラエルに対して攻撃を行ったことについて、女性への攻撃やイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」に対する冒とく、現在行われているガザ包囲への対応だと説明した。

 ハマスは、イスラエル軍兵士を拘束したとし、拘束したとされる兵士の動画をSNSに投稿している。

 

 イスラエルは攻撃を受けて、「ソード・オブ・アイアン」作戦を開始し、ガザ地区の複数の目標を攻撃した。ネタニヤフ氏は、ハマスが多大な代償を支払うことになると述べた。

 イスラエル軍はガザ地区の民間人に対して、即座に居住地域を離れるよう呼び掛けた。

 

過去の経緯は

 イスラエルとパレスチナの間の緊張は、1948年にイスラエルが独立を宣言する前から存在していた。数十年にわたる対立により、双方で数千人が死亡したほか、多数の負傷者が出ている。

 今年は特に暴力が激化している。ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍によって殺害されたパレスチナ人の数は、武装組織のメンバーと民間人を合わせて、過去20年間で最も多い。パレスチナ人による襲撃で死亡したイスラエル人や外国人の数もやはり過去最多の水準となっている。殺害されたのは大部分が民間人だ。

 イスラエルとハマスの武力衝突は87年に起きた、イスラエルによるガザ地区とヨルダン川西岸地区の占領に反対する第1次インティファーダ(対イスラエル蜂起<ほうき>)にさかのぼる。

 イスラエルは67年の戦争でエジプトからガザ地区を奪ったが、2005年にガザ地区から撤退していた。ハマスは07年、パレスチナ自治政府の主流派「ファタハ」と衝突した後、ガザ地区を支配下におさめた。ガザ地区には約200万人のパレスチナ人が暮らす。

 ハマスがガザ地区を掌握した後、イスラエルとエジプトはガザを厳重に包囲した。イスラエルはガザ地区の空と海も封鎖している。

 

ハマスとは

 ハマスは軍事部門を有するイスラム組織で、イスラム教スンニ派の「ムスリム同胞団」を母体に1987年に発足した。

 ハマスという単語自体は、「イスラム抵抗運動」のアラビア語の頭文字から来ている。ハマスは、パレスチナの大部分の派閥や政党と同じく、イスラエルは占領国であり、パレスチナを解放しようとしていると主張している。ハマスはイスラエルを国家として認めていない。

 イスラエルを国家として承認していないことが、ハマスにとって、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の間で成立した93年の「オスロ合意」に反対する理由の一つとなっている。

 ハマスは自身について、イスラエルを承認し、和平構想に何度も失敗しているパレスチナ自治政府に代わる存在と位置づけている。

 ハマスは何年にもわたり、イスラエルに対して複数の攻撃を行っており、米国や欧州連合(EU)、イスラエルはハマスをテロ組織に指定している。

 

 

音楽フェス会場に260人の遺体、ガザで人質にされた観客の映像拡散

 
SNSに投稿された音楽フェスティバル会場から逃げ出す人々の様子/CNN
 

 (CNN) ロケット弾の砲撃が始まったのは午前6時半ごろだった。イスラエルの音楽フェスティバル会場にいた数百人は、ガザ戦闘員の銃撃を受けて逃げ惑った。

 この会場は、7日午前、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスによる一斉攻撃を受けた場所の一つだった。

 イスラエル救助隊によると、フェスティバル会場では少なくとも260人の遺体が見つかった。観客の一部は人質に取られ、ガザから投稿された映像がSNSで拡散されている。

 

 音楽フェスティバルに参加していたイスラエル人女性ノア・アルガマニさんと交際相手のアビナタン・オルさんも、武装集団に拉致された。

 映像の中のアルガマニさんは、走り去るバイクの後ろに乗せられて助けを求めていた。近くにいたオルさんは数人の男たちにつかまり、後ろ手にしばられて歩かされていた。

 家族や友人は、2人の居場所を突き止めて無事解放させるため、この映像が広く拡散することを望んでいる。

 アルガマニさんの知人は、フェスティバル会場にいて行方が分からなくなった人を5~6人知っていると語った。

 

 別の映像には、フェスティバル会場からガザに連れ去られた女性が意識を失った状態で映っていた。この女性はドイツとイスラエルの二重国籍をもつシャニ・ロークさんと判明。ロケット弾を手に持った男がロークさんの腰に足をかけ、別の男がロークさんの髪をつかんで、アラビア語で「神は偉大なり」と声を上げていた。トラックの周りに集まった群衆からも声が上がり、1人の男はロークさんの頭につばを吐きかけた。

 ロークさんの母はドイツのメディアの取材に対し、娘がツアーの一行と共にハマスに拉致され、意識を失った状態で車に乗せられた映像が送られてきたと訴えている。

 

 

 ハマスによるイスラエル攻撃。

 

 ロケットによる攻撃だけでなく、イスラエル各地への襲撃も同時に実行されたみたいだね。

 

 その際、多数の一般人を人質としてガザ地区に連れ去っているようだ。

 

 う~む・・・

 

 これでは、イスラエルが30万人の予備役を徴集するのもわかるな。